2012_env2
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顕微鏡観察による魚の健康管理(大分海洋研究センター)低魚粉飼料飼料生産(伊万里油飼工場)いけすでの水揚げ作業(黒瀬水産(株))ニッスイグループはまた、水域環境への影響と水産資源の有効活用を考えた養殖用飼料として、低魚粉飼料を開発しています。これは、これまでの飼料に使われていた魚粉・魚油の割合を低下し、大豆やトウモロコシなどの持続可能な植物タンパク質を利用したものです。ぶりの低魚粉飼料では、魚粉の割合を従来の55%から35%に低下する技術を確立しており、更なる魚粉削減を目指しています。低魚粉飼料の開発により、生餌など従来の飼料による水域環境の富栄養化や、生物多様性への影響を低減できます。また、魚粉の原料となっていたいわしなどの小魚を食料として活用できるなどのメリットも生まれます。低魚粉飼料の活用は世界的な養殖のトレンドとなっており、ニッスイグループもより幅広い魚種への適用を進めていきます。 水域環境と資源の有効活用に配慮した低魚粉飼料の開発。RIO+20~国連持続可能な開発会議に出展。2012年6月、ブラジル・リオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議(RIO+20)」が開催されました。ここに出展した「ジャパンパビリオン」に、ニッスイグループも参画。水産資源の持続的利用と地球環境保全の取り組みについての資料の展示や、水産資源の状況などについて農水省や国連のスタッフなどとともにパネルディスカッションに参加しました。展示場において説明した養殖技術に関して、「Good Technology!」と評価をいただきました。T O P I C S9Environmental Report 2012

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