環境報告書2013
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Bio-Diversity~ニッスイと生物多様性~ニッスイグループはまた、水産資源の持続的な利用を目指し、一般社団法人 水産資源・海域環境保全研究会(CoFRaME)の研究活動を支援しています。CoFRaMEでは、持続可能な水産資源の利用を可能にするための幅広い研究活動が行われています。得られた成果は、学会や学術論文などを通じて発信されており、水産資源の保全政策にも影響を及ぼすことが期待されています。CoFRaMEの2012年度の活動として、「完全養殖」を後押しする「エコロジカル・フットプリントによるマグロの養殖技術の評価」、生態系に配慮した漁獲管理につながる「海洋生物資源量の時間的変動傾向の解析手法の開発」「スケトウダラなど資源利用最適化の生物経済分析」など、数理学的な手法により水産資源を調査・解析する研究が成果をあげています。ニッスイグループは、最先端の手法や科学的な調査に基づきながら、グローバルな視点で生物多様性を守り、水産資源の持続的な利用を実現していきます。海洋生物と漁業の未来をみつめる、研究活動を支援しています。持続可能な漁業認証の取得には生態系の維持を考慮した魚種ごとの漁獲管理が求められます。ニッスイグループはアラスカのすけそうだらとニュージーランドのほきの2つの漁場・魚種でMSC*認証を取得しています。またアメリカやヨーロッパにおいて、持続可能な水産物の調達を継続的に増やすことに努めています。*MSC: 海洋管理協議会(Marine Stewardship Council)の略。1997     年に設立された国際的非営利団体(NPO)。持続可能な水産物の調達。CoFRaME助成研究報告会MSC認証取得したすけそうだらを調達加工《米国・アラスカ》ユニシー社MSC認証取得したほきを調達加工《ニュージーランド》シーロード社特集 

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