環境報告書2014
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~社会とともに~ 海に関わる社会への貢献日本海洋事業特集2人類の未来につながる海洋探査。海を探り、地球を知り、未来に活かすために。地球表面の72%を占める海。地球規模の気候変動や地震・火山活動を予測し、対応するためには、海洋のメカニズムや深海底の動きを知ることが不可欠です。こうした海や地球の謎を解き明かすため、独立行政法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、豊富な船舶や設備・機器を用いて海洋観測・研究を続けています。こうしたJAMSTECが所有する海洋調査船や有人潜水調査船、無人探査機などの運航・管理、機器運用など委託を受け行うのが、日本海洋事業。調査船の運航、深海調査、調査観測の3つの技術が連携した総合力は、日本海洋事業ならではの特長です。DONET計画 ~南海トラフ巨大地震に備える、地震・津波監視システム。将来、発生が予想される南海トラフ巨大地震に備えて、日本海洋事業はJAMSTECの委託を受け、紀伊半島沖の海底に地震・津波観測監視システムDONETを敷設する支援作業を行っています。地震計と津波計をつなぐことで、地震が陸上に到達する前に警報を出したり、津波の高さや到達時間を正確に把握することが可能です。日本海洋事業は海に関わる総合力で、社会に、人類に貢献していきます。謎に満ちた深海と地球の内部に挑む、調査船・探査機の運航。1980年の設立以来、日本海洋事業はJAMSTECからの委託を受け、海洋調査船「なつしま」をはじめ、「かいよう」「よこすか」「かいれい」「新青丸」、有人潜水調査船「しんかい6500」、無人探査機「かいこう7000II」など、数々の調査船・探査機を運航しています。地球環境の変動の要因を探る海洋観測、深海の未知の生態系の解明、東日本大震災の震源域の調査、日本海溝への海底地震計の設置、福島沖の放射線量調査などに取り組み、成果をあげています。写真協力・提供/JAMSTEC▲海洋調査船「なつしま」その他4隻を運航▲深海巡航探査機「うらしま」(自律型の深海探査ロボット)▼有人潜水調査船「しんかい6500」▲無人探査機「かいこう7000II」◀支援母船「よこすか」◀観測装置を整備する 観測技術員世界トップクラスの調査性能を誇る。日本海洋事業の技術調査船運航深海調査調査観測商号日本海洋事業株式会社従業員数325名(2014年3月31日現在)事業内容URL独立行政法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)の海洋調査船等の運航・管理、同有人潜水調査船、無人探査機の運用、各種調査研究支援業務http://www.nmeweb.jp/Environmental Report920149Environmental Report2014

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