環境報告書2015
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「境港サーモン」の養殖事業を一貫操業する「弓ヶ浜水産」。特集2くらしとともに、地域とともに地域社会に貢献する養殖事業を推進する、ニッスイグループの取り組み。生簀より生きたままフィッシュポンプで水揚げされた銀ざけは、その場で活き〆処理されます。食の安全性の国際基準HACCP認定基準に則った工程で加工します。衛生管理に加え、廃棄物の処理も万全です。水揚げから最短10分間で箱詰め。パッケージにはバーコードで品種や個数などを記載し、緻密なトレーサビリティを可能にします。 2011年12月に試験的な養殖を開始して以来、「境港サーモン」は着実に生産量を増やしてきました。その結果を受け、2013年11月には事業化・本格操業が決定。その運営会社として設立されたのが、「弓ヶ浜水産」です。 「弓ヶ浜水産」では、最初に卵を採取する種苗生産から稚魚の淡水養殖、海面の生簀への移動、加工・出荷までを一貫管理します。加工にあたっては、生簀を工場敷地に横付けし、フィッシュポンプを使った水揚げや工場敷地内で活き〆処理を駆使して、水揚げから最短10分間で箱詰めする超高鮮度を実現。これまで焼き魚にするのが一般的だった銀ざけが、刺身や寿司ネタとしてもいただけます。また、加工工場では、全工程を管理することで、廃棄物の完全なコントロールを実現しました。 「弓ヶ浜水産」では、「境港サーモン」に続き、「大山ギンギン活〆(かつじめ)大山湧水(だいせんゆうすい)サーモン」や、ブリ、サバなど多様な魚種の養殖にチャレンジ。養殖・加工の一貫機能を活かした付加価値の高い商品をお届けしていきます。2015Environmental Report8

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