社会・環境報告書2016
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日水物流株式会社 大阪舞洲物流センター特集 トラックバース事務所で顔を登録倉庫入口倉庫内天井に設置されたカメラ積荷スペースが有効に確保された庫内広い作業スペースを持つ1Fプラットフォーム 大阪舞洲物流センターは、物流の効率化に貢献する、独自の建物構造を採用しています。冷蔵庫内は、梁のないフラットスラブ方式により冷気の流れを妨げることがないため、冷気が均一に回ります。さらに独自の「ワンウェイキャピタル*構造」((株)竹中工務店・ニッスイエンジニアリング(株)により特許出願済)を採用。冷気がスムースに流れるようにワンウェイ(一方向)にキャピタルを設置し、さらにキャピタルを扁平にすることで空間を広くし、積荷スペースを有効に確保しています。 外周部の柱には高強度コンクリートを使用することで、サイズを小さくし、本数も減らすことができたため、作業スペースが大幅に広がり、通常よりも3割ほど多い29ものトラックバースを設置することができました。待機車両の数を軽減し物流の効率化につながっています。バースの数が多くても、もちろん密封性は高く外気の侵入はほとんどありません。 その他、照明はすべてLEDを使用し、垂直搬送機は下りの際のモータの回転を利用して発電するなど、省エネへの配慮も行き届いています。*キャピタル:床を補強する目的で天井と柱の間に設ける支板のこと。 施設内のいたるところにカメラが設置されているのも、大阪舞洲物流センターの特長の一つ。その数は、全方位を撮影する魚眼カメラ13台を含む36台。死角なく撮影することで、貨物の盗難や食品テロなどを防ぐフードディフェンス対策を徹底しています。 さらに、NIST*評価で世界NO.1の顔認証システムを採用し、倉庫への出入りを24時間監視します。登録した人に対してしか倉庫の扉が開かないシステムで、登録された顔認証はすべて記録に残されます。荷物を搬入するトラックのドライバーなどが自ら受付で簡単に登録することができ、登録しない者が倉庫内に入ることはありません。*NIST:National Institute of Standards and Technology アメリカ国立標準技術研究所。アメリカの技術や産業に関する標準化を    行う政府機関。「ワンウェイキャピタル構造」で、省エネプラス物流の効率化を両立。36台のカメラと顔認証システムが、24時間倉庫を守ります。12Social and Environmental Report2016

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