社会・環境報告書2016
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地球環境とともに自然の恵みを受けて事業を営むニッスイグループにとって、多様な生物が生息できる環境の保全は重要な使命の一つです。ニッスイグループは、「環境憲章・行動方針」に生物多様性の保全を明記し、生態系と調和する水産資源の持続可能な活用を目指します。〜森の養分が川を通じて海に流れ、魚を育てる〜 森・川・海一体の保全活動日本初のASC認証取得へパイロット監査を実施サステナブル・シーフード・ウィークへの賛同WWFジャパンの法人会員に入会ニッスイグループの黒瀬水産(株)では、2016年2月末に認証機関とブリ類ASC認証*のパイロット監査を実施しました。パイロット監査とは、ASC基準に基づいた監査マニュアル作成のための実地検証であり、将来の本審査の準備を整えるための取り組みです。日本初の認証取得に向けまた一歩前進しました。*ASC認証:WWF(世界自然保護基金)などが2010年に立ち上げた、持続可能な養殖業であることを証明する第三者認証。持続可能な水産物を供給・消費することの重要性を呼びかけるサステナブル・シーフード・ウィークが、WWFジャパン・MSC日本事務所の主催で2015年6月5日〜15日に開催されました。ニッスイはこのキャンペーンに賛同企業として参加しました。ニッスイは、2016年2月、公益財団法人 世界自然保護基金(WWF:World Wide Fund for Nature)ジャパンの法人会員に入会しました。WWFは、100カ国以上で活動している地球環境保全団体であり、地球上の生物多様性の保全と、人の暮らしが自然環境や野生生物に与えている負荷の軽減を柱として活動しています。ニッスイは、資源の持続的利用と地球環境の保全を重要な課題の一つと考え、WWFの活動に協力していきます。ニッスイグループ内に配信している「ecoレターvol.20 森・川・海のきずな」生物多様性の保全多様な生物が生息する地球を守る、従業員が主役の活動を推進しています。ニッスイグループでは、森を保全することが貴重な源流を守ることや、森で生まれた養分が川を伝い海に流れ、魚や貝を育てることを学び実践しようという活動を実施しています。毎年6月には八王子宇津貫緑地で里山保全体験講座、秋には東京近郊で生物多様性学習講座を実施しています。また2015年度は「ecoレターvol.20 森・川・海のきずな」で森・川・海保全の重要性を発信しました。八王子宇津貫緑地保全体験講座2015年6月13日、ニッスイ東京イノベーションセンター隣地にある八王子宇津貫緑地で、第3回目となる里山保全体験講座を実施しました。ニッスイ従業員とその家族25名が「宇津貫みどりの会」の指導のもと、里山の多様な生物について学び、その保全を体験しました。なお、ニッスイは、2015年度より「宇津貫みどりの会」の賛助会員になっています。葛西臨海公園 生物多様性学習講座2015年9月26日、東京都葛西臨海公園で、生物多様性学習講座を実施しました。「NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センター」の指導により干潟でさまざまな生物を捕まえて観察したり、牡蠣の海水浄化実験を行い、東京湾の水質改善状況を実感しました。(企画「公益社団法人 日本環境教育フォーラム」)16Social and Environmental Report2016

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