社会・環境報告書2017
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事業活動による海洋環境と水産資源への影響を最小限に抑え、資源の持続的利用を推進します。水産資源の持続可能性社会課題NGO/NPOとの協働WWFジャパンの法人会員として継続的に活動ニッスイは、公益財団法人 世界自然保護基金( WWF*)ジャパンの法人会員として継続的に活動しています。WWFは100カ国以上で活動している地球環境保全団体であり、生物多様性の保全や、環境負荷の軽減を柱として活動しています。2016年6月5日~11日、持続可能な水産物であることを示す「MSC」や「ASC」認証シーフードの利用を呼びかける「サステナブル・シーフード・ウィーク」が、WWFジャパンおよびMSC日本事務所主催で開催されました。ニッスイはこのキャンペーンに賛同企業として参加しました。SeaBOSへの署名ニッスイは、世界の水産関連企業7社とともに、2016年11月にストックホルム大学が主催し、スウェーデンのヴィクトリア皇太子が積極的に関与された会議「キーストーン・ダイアローグ」に参加しました。ニッスイはこの会議で提唱された“SeaBOS*”(海洋管理のための水産事業)に参画し、同年12月14日に署名しました。ニッスイは世界の水産業界のリーダー企業や科学者と協力して、持続可能な水産事業のための課題解決に取り組んでいきます。* SeaBOS: SEAFOOD BUSINESS FOR OCEAN STEWARDSHIPPhoto by Jean-Baptiste JouffrayGSSIへの参加GSSI*は、持続可能な水産物認証のための国際パートナーシップです。この活動を支援するファンディングパートナーに、日本企業として初めてニッスイが参加しました。持続可能な漁業の普及を進める海洋管理協議会(MSC)は、信頼性と厳格性が認められ、世界で初めてGSSIの認定を受けました。MSCの認証はニッスイも取得しており、今後もGSSIのパートナーとして、水産物の持続可能性に貢献していきます。* GSSI: Global Sustainable Seafood Initiativeニッスイグループが取り扱っている魚種の水産資源持続性の確保を検討テーマに取り組んでいます。グループ会社を含めた2016年度1年間(海外は2016年)、取り扱い実態調査を実施しています。FAO*では1974年以降の世界の海洋漁業資源の資源状態の傾向を、過度な漁獲、十分な漁獲、低度の漁獲の3段階に分けて評価をしています。このFAOの評価に基づき、グループで取り扱っている魚種について資源持続性の評価を行い、問題があるとわかった魚種についての対応などを進めていきます。2030年には、すべての取り扱い品において持続性が確保できていることを目指します。* FAO: Food and Agriculture Organization of the United Nations (国連食糧農業機関)海洋・資源持続ワーキンググループの取り組みCSR重要課題への取り組み状況マテリアリティ 1 * WWF: World Wide Fund for Nature12Social and Environmental Report2017

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