社会・環境報告書2017
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ステークホルダーとの意見交換ステークホルダーダイアログステークホルダーダイアログニッスイグループのCSRは、ステークホルダーの皆様からのご意見に支えられています。ニッスイグループでは、事業を通じて社会の課題解決に寄与できるCSR活動を目指すため、ステークホルダーの皆様から、ご意見・ご提言をいただいています。第3回目となるステークホルダーダイアログでは、水産資源・人権分野から2名の有識者をお招きし、水産資源の持続可能性やCSR調達などについての意見交換を行いましたので抜粋してご報告します。「マテリアリティ決定過程において、将来の経営へのインパクトを どう判断し、従業員と共有して取り組みを進めていくか。」マテリアリティ(重要課題)の決定水産資源の持続可能性● 幅広くステークホルダーの意見を取り入れ、さらに経営層自らが議論し決定している点は評価する。一方事業にとっての重要度は、社会動向や時代背景と共に変わっていく。将来的に事業に与えるインパクトをマテリアリティに取り込み、従業員とのコミュニケーションの中で共有していくことが求められる。● 水産資源を100%把握するのは難しいが、ニッスイの調査によりFAOの調査データを基に大まかな資源量を把握できた。まだ一部の実態が不明だが、次のプロセスである魚種ごとの資源持続性や課題魚種への対応を検討するたたき台になる。● 統計やデータからではわからないところを、WWFからも満たしていきたい。漁業と地域コミュニティの関わりなど、ステークホルダーとの協働も今後の資源管理のために重要な視点となる。● 天然資源の維持・管理のために、養殖への期待も高まっている。完全養殖が可能な魚種の開発も進んでおり、今後は養殖に必要な餌の原料の持続性確保の動きも進めて欲しい。「世界的な水産資源管理で、日本企業がどのような リーダーシップを取れるかが問われている。」ニッスイが決定したマテリアリティをどのように経営に活かし、企業価値の向上につなげるかについて、ご意見をいただきました。「調達のサプライチェーン内で、知らないうちに強制労働や児童労働に 関わってしまっているケースがある。人権問題は将来の経営リスクだ。」人権問題への対応● いま、世界的に労働者の権利の問題が議論されている。奴隷的な働き方の国もまだあるし、日本では気づかないうちに長いサプライチェーンの中で児童労働や強制労働が行われているケースもある。漁業や資源確保をめぐり、人権問題が将来の経営リスクになるかもしれない。さまざまなご意見やご提言、ありがとうございました。ニッスイグループのCSR活動は、  というこれまでの方針を基本として、今後、ステークホルダーの皆様の多様な声を反映して、  22Social and Environmental Report2017

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