社会・環境報告書2017
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白姫えびのバイオフロック養殖法~排水による環境負荷を低減する、 エビの無換水養殖システム~特集国内外の数々の養殖事業を通して、水産資源の保全と安定供給に貢献してきたニッスイグループ。その新たな挑戦が、九州でスタートしました。これまでの常識をくつがえす白姫えびのバイオフロック養殖法。環境負荷を低減し、食の新たなシーンを切りひらく、最先端の取り組みを報告します。 世界で五指に入るといわれる日本のエビ需要。その多くは、クルマエビや東南アジアから輸入されるバナメイエビです。 世界の養殖エビの主流はバナメイエビであり、生産量は年間約350万トンに到達する勢いで伸びています。日本のエビ輸入量は約16万トンで、その多くは東南アジアからの輸入冷凍品です。近年、バナメイエビは病気により生産量・価格ともに不安定な状況が続いています。一方、日本国内で養殖されているのはほとんどがクルマエビであり、生産量は年間約1,300トン。生産量が少ないだけに、クルマエビは高級品とされています。こうした養殖エビの課題に対応するためにニッスイグループが事業化を研究しているのが、高鮮度で提供できる、国内におけるバナメイエビの養殖です。エビ消費大国・日本に、国産・高鮮度の新カテゴリーを創造する。ニッスイグループの最先端の活動特集 白姫えびのバイオフロック養殖法6Social and Environmental Report2017

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