Social 社会

人事管掌役員メッセージ

人事管掌役員メッセージ

人物写真

人財価値の創出を通じ、
持続的成長と強い組織づくり、
長期ビジョンの実現を目指す

株式会社ニッスイ
人事管掌 執行役員
井上 浩志

ニッスイグループにとって、人財は社会・人財・環境価値を生み出し、経済価値につなげる最もキーとなる要素であり、ミッションを体現するため、新たな挑戦を通して「食のイノベーション・価値創造を実現できる人財」を育成することは、経営の一員である私の使命です。
創業の理念や5つの遺伝子にもあるとおり、当社は創業当時から食の課題解決を志向しており、こうした考え方は従業員の中にも根づいています。人財価値が高まるというのは、上司の指示を待って業務を無難にこなすのではなく、自立心を持って先端分野に挑戦していくことであり、自ら探求を続け価値を創造できる人財の確保と育成に取り組むことで、社会・人財・環境価値を生み出し、経済価値につなげていきたいと考えています。

昨今、気候変動や地政学的リスクの増大など、経営環境の複雑さや不確実性が増しており、社会課題の解決と経済成長の両立は容易ではありませんが、当社グループには、臨時従業員を含めると世界中で1万9,000人を超える従業員が働いており、さまざまな価値観を持った従業員同士の知・経験がイノベーションを起こし、新しい“食”の創造につなげ、持続的な成長の原動力としていきたいと考えています。これを実現するため、遅ればせながら2023年度より、取締役会および執行役員会で、経営戦略と連動した人財戦略の議論を開始し、2024年度からは、次期中期経営計画に向け経営戦略・事業ポートフォリオを意識した人財戦略の策定に動き始めました。ミッション・経営戦略と人財戦略の連動を高め、重要な課題に人財を重点配置することで、より大きな経済・社会・人財・環境価値を創出する好循環を生み出していきます。

また、これまでは課長以上の組織責任者に求める人財要件の定義、施策は行ってきたものの、一貫した経営人財のサクセッションの議論は十分ではありませんでした。そのため、長期視点で経営に必要な素養を見極め、現状とのギャップを分析し、不足する人財を確保・育成する具体的な施策とモニタリングを行う「人財育成委員会」を2024年度に設置しました。人財育成委員会は社長を委員長とし、社内の取締役に経営企画担当の執行役員と私を加えた8名で構成しており、グループ各社の役員まで含めた経営人財の一貫したサクセッションの議論を開始しています。また、本委員会は、毎年、取締役の候補を議論する指名委員会(社長と社外取締役4名で構成) とも連動し、体系的に社長までのサクセッションについて議論を進めていきます。
さらに、人財ポリシーをあらためて明確にした上で、会社から従業員に求めるばかりでなく、従業員に対してこういうことをしますといった具体的な人財政策も示していきます。人財の多様性とともに、自由闊達に意見を交わし議論できる、心理的安全性の高い組織風土も企業価値向上に重要な要素であり、ミッション(ブランドプロミス)への共感を高めつつ、従業員の挑戦を後押ししていく組織風土にしたいと考えています。働き方や価値観が多様化する中でも、一人ひとりがありたい姿を描き、自らの意志で自律的に仕事に取り組み、自己成長を続ける強い組織で長期ビジョンの実現を目指します。

system, 株式会社ニッスイ サステナビリティ推進部, 外部協力者, 株式会社ニッスイ コーポレートコミュニケーション部, 株式会社ニッスイ 人事部人事課