世界の水産資源は枯渇化が懸念されており、海の恵みを受けて事業を営むニッスイグループにとって、水産資源の保全と持続的な利用は喫緊の課題です。資源状態を確認した水産物の取り扱いや、環境負荷の低い養殖技術の開発、水産エコラベル認証の取得を通じて、中長期のサステナブルな事業構築を推進します。将来にわたってマーケットの需要に応えられるよう、持続可能な水産物の利用に努めます。
ニッスイグループは、生物多様性に関わる条約や法令の遵守とともに、自然との共生社会の実現に貢献します。特に絶滅の危険度の高い水産物に関しては、2030年までに資源回復への科学的かつ具体的な対策が取られない場合には、調達を停止します。
(注1)FIP:漁業者、企業、流通、NGOなど関係者が協力し、漁業の持続可能性の向上に取り組む漁業改善プロジェクト。
(注2)ODP:Ocean Disclosure Project。SFP(Sustainable Fisheries Partnership)が2015年に設立したシーフードの調達を自主的に開示するためのオンライン報告プラットフォーム。
水産資源持続部会は、ニッスイグループで取り扱う水産品の資源状態の把握と資源の持続的利用の推進を目的とし開催されています。SeaBOSをはじめNGO団体や大学等の研究機関など各種団体と連携しながら、水産資源の持続性向上の取り組みを行っています。
長期ビジョン「Good Foods 2030」/中期経営計画「Good Foods Recipe1」における目標と実績は下記の通りです。
テーマ | 指標 | 対象範囲 | 2024年度目標 中期経営計画 「Good Foods Recipe1」 (2022-2024年度) |
2030年度目標 長期ビジョン 「Good Foods 2030」 (-2030年度) |
2022年度 | 取り組みの詳細 | |
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KPI | KPI | 実績 | |||||
環境価値 | 水産資源の持続可能性 | 持続可能な調達比率 | ニッスイグループ | 80% | 100% | 次回調査結果 2024年開示予定 | 天然水産資源の持続的な利用 |