CSR行動宣言の下に環境マネジメントシステムを構築し、持続可能な社会の実現に取り組みます。
ニッスイグループは、構築した環境マネジメントシステムを通じて、特定したマテリアリティのうち、特に海洋環境の持続性の実現に向け、社会課題の解決に取り組みます。
自然の恵みを受けて仕事をする当社においては、資源を大切にし、地球や海に感謝の心を持って接することを企業姿勢の基本としています。
私たちは、地球環境と調和・共生できるような、グローバルな事業活動を展開し、持続可能な社会の構築に、継続的に取組みます。
制定日 2003年6月1日
改定日 2014年2月20日
環境部会は5回/年開催し、そこでの討議内容はCSR委員会に報告されます。また、各事業分野の事業所およびグループ会社ごとに環境マネジメントシステムを構築し取り組んでいます。
CSR委員会が指名する執行役員が部会長となり、5回/年開催。下記事項を協議し、進捗をCSR委員会に報告しています。
環境部会の事務局機能。また、定期的に環境担当者会議を主催しています。
約80事業所の環境担当者を集め、年1回、環境担当者会議を開催しています。
ニッスイは2021年11月、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に賛同を表明し、TCFDコンソーシアムに参加しました。今後、TCFDが提言する情報開示フレームワークに沿って、気候変動によるリスク・機会を評価し、ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標の観点から情報の開示を行っていきます。また、シナリオ分析結果を踏まえて、気候変動に関するガバナンスや事業戦略の強化を目指します。
ニッスイグループは食品や水産品の生産工場をはじめ、ファインケミカル工場、物流関連センター、研究開発施設、造船会社など、多岐に渡る分野の事業所を抱えています。事業の形態はさまざまですが、CO2の排出や水の使用、廃棄物といった環境負荷の低減や、事業所周辺の自然環境保全など、環境活動の重要性は同じです。それぞれの事業所においてISO14001の認証取得を進め、環境管理委員会を主体とした継続的なチェック体制の構築と、計画的な運用を行っています。
ISO14001認証取得状況
取得事業所数 | |
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国内事業所 | 53/72事業所 |
海外事業所 | 2/9事業所 |
2021年3月現在
集計範囲:国内については日本水産(株)および国内グループ会社(持ち分会社除く)、海外については海外グループ会社主要9社。オフィス系事務所を除く。
ニッスイ直営工場を対象とした監査部の業務監査に、環境に関するチェック項目を設けています。環境負荷低減の目標と進捗状況を確認しています。
八王子総合工場では、同じ敷地内(八王子サイト)に位置するグループ会社((株)チルディー、(株)キャリーネット)および東京食品受注課の幹部職員と環境担当者を招集し、四半期ごとに環境協議会を開催しています。各自、実際に行った環境負荷低減の取り組みと、環境目標に対する進捗状況を報告し合い、有効事例については積極的に横展開を進めています。また、環境法令の改正や新規の施行があった場合にはこの場で周知し、サイト全体での環境管理を推進しています。
姫路総合工場には、業務課、冷凍食品工場、加工食品工場、姫路食品受注課の代表から成るエコ推進委員会があります。毎月1回開催し、従業員の環境意識の強化を図るとともに、施設内での階段利用の促進やペットボトルキャップの回収など身近な環境活動を進めています。
姫路総合工場エコ推進委員
活動一覧
取り組み内容 | 期間 | 参加従業員数 |
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エコ参加ポイント活動 | 2020年度年間 | のべ299名(注) |
エコ・安全川柳 | 2020年5月~7月 | ・エコ川柳:126名 ・安全川柳:124名 |
体験型活動(扇子教室/ポチ袋教室) | 2020年5月/2020年12月 | ・扇子教室:79名 ・ポチ袋教室:62名 |
エコアートコンクール | 2020年8月~10月 | ・アート部門:21名 ・ポスター部門:20名 ・写真部門:43名 |
エコササイズ(エレベーターの代わりに階段を使用する) | 2021年1月5日~3月31日 | 204名(注) |
(注):従業員以外の参加者も含む。
企業のエネルギー管理では、エネルギー使用の継続的な改善が求められます。
ニッスイの海外グループ会社であるゴートンズ社(米国)は、2019年、新しいCEI(継続的エネルギー改善)の取り組みを開始しました。これはエネルギー管理において、計画と運用、取り組みと報告のプロセスを繰り返すとともに、それらと「会社・従業員全体の貢献」を結びつけることで、もう一段階上の効果を生み出そうというものです。また、ゴートンズ社は、この継続的なエネルギー改善の取り組みのひとつとして、ナショナル・グリッド社(注1)によるCEI検討グループへも加入しました(米国北東部に拠点を置く他の7企業と合同)。これは企業のエネルギー管理改善を、さらなる省エネルギーやコスト削減など様々な側面からレベルアップさせることを目的とした三年間のプログラムとなります。
2020年、ゴートンズ社はナショナル・グリッド社のCEIプログラムにおける1年目を完了させました。
(注1):ゴートンズ社のあるマサチューセッツ州に米国拠点を置く送電・ガス供給会社。
(注2):2030年までに世界のバリューチェーンの温室効果ガス排出量を10億メートルトン(ギガトン)削減するというウォルマート社の取り組み。
漁業・水産品の加工販売会社であるシーロード社(ニュージーランド)は、2020年、サステナビリティを自社の長期の戦略的優先事項に取り入れました。またこれに先立ち、外部機関Catalystと自社事業におけるカーボンフットプリントを算出し、具体的な削減目標を設定しました。
(注)カーボンオフセット:削減困難な部分の温室効果ガス排出量について、クレジットの購入や排出量に見合った削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせること。