Society 社会

豊かな暮らしのための研究開発

おいしく塩分をひかえる技術

高齢化が進む中、健康な状態で生活を送ることのできる期間「健康寿命」延長の重要性が高まっています。
食塩(塩化ナトリウム)は、人間に不可欠な栄養成分であるだけでなく、食べ物や飲み物の「おいしさ」という面でも重要な役割を担っています。ただし、その摂り過ぎは高血圧をはじめとするさまざまな病気を引き起こすと言われています。

そこで生み出されたのがニッスイ独自の塩味増強技術です。これまでは食塩の使用量を低減すると、飲食品のおいしさが損なわれてしまうことがありました。しかし、この技術では塩味を底上げする素材を添加し、それによって食塩の使用量を低減しても塩味をしっかり感じることができます。塩分をひかえながら、塩味のおいしさを味わっていただける技術です。  
株式会社ディ・エフ・エフ

白身魚の機能性の研究と商品開発

ニッスイは2009年から内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムに協力企業として参画し、白身魚の機能性を研究してきました。スケソウダラのタンパク質は研究結果によって、様々な有用性が明らかになってきています。2017年9月に開催された日本アミノ酸学会においてスケソウダラのタンパク質の筋肉増加効果について研究成果を発表しました。

年平均で1.0~2.0%の除脂肪量(筋肉量の指標で、臓器と筋肉を含んだ総量)が減少するといわれる65歳以上の女性を対象としたヒト臨床試験(単群比較試験)において、運動は行わず、通常の生活で3カ月間スケソウダラのタンパク質を毎日摂取した結果、摂取後に除脂肪量の増加が確認され、筋肉の増加が示唆されました。


また、魚をもっと食卓に取り入れたいというお客様の声を受け、ひき肉状にしたスケソウダラをパラパラに凍結した「MSCおさかなミンチ」を商品化しました。ミンチ状にすることで、魚を捌く手間が省けるほか、小骨を嫌がるお子様や高齢者の方にも、手軽に安心して召し上がっていただくことができるようになりました。

発売当初「おさかなミンチ」は品質を保持するための添加物を使用していましたが、お客様から「添加物を抜いてほしい」というご要望を多くいただきました。その声に応えようとニッスイでは研究開発を重ね、原料と加工工程を見直すことで、添加物を使わずに魚本来の味と食感が残る「おさかなミンチ」の開発に成功しました。

ニッスイグループでは、今後も手軽においしく、安心して魚を摂取できる商品の開発に取り組んでまいります。

 

【写真】リニューアル品_MSCおさかなミンチ

MSCおさかなミンチ

【写真】MSCおさかなミンチ

MSCおさかなミンチ

 

EPAの運動への効果に関する研究

持久力向上など、EPA(エイコサペンタエン酸)の運動への効果に注目し、研究と普及・啓発を進めています。2017年8月の「全国栄養士大会」(日本栄養士会主催)では、EPAによって体への酸素供給効率が高まる仕組みを解説。また、2013年の日本マスターズ水泳協会への協賛をきっかけに、スポーツ選手をサポートする「SPORTS EPA」ブランドとして展開しています。

【写真】SPORTS EPA
株式会社ディ・エフ・エフ, 日本水産株式会社 CSR部CSR課, 外部協力者