ニッスイは、女性社員が活躍できる雇用環境の整備を行うため、第2期行動計画(計画期間:2019年4月1日~2022年3月31日)を2019年4月に策定・公表しました。
厚生労働省「女性の活躍・両立支援総合サイト」のニッスイの行動計画
女性の管理職および係長を、2019年4月~2022年3月までの間に、2018年度比で15%以上アップすることを目標としています。
女性役員・女性管理職比率
女性組織責任者比率
集計範囲: ニッスイ個別(各年度3月現在)
2017年度は職員全員約1,200名を対象にイントラネットによる調査を行い、性別による差、キャリア志向、上司部下間の認識差などを洗い出し課題を抽出しました。
2018年度から、この調査で浮かび上がった課題の解決に向けて、ダイバーシティ・人材育成部会で活動の進捗を確認をし、組織風土の改善を進めています。
2018年12月13日、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事、NPO法人コヂカラ・ニッポン代表 川島 高之 氏と、役員5名による意見交換会を開催しました。
業種業態を問わず、働き方改革、女性活躍、長時間労働の是正、ワークライフバランスを推進する企業が増えている現状を認識しました。その中で、当社の状況や問題点に関する意見交換を行い、「粘土層になっている男性部課長の意識改革と覚悟が必要」「上司には制約のある社員をマネジメントする能力が必要」との意見が出ました。
女性社員のキャリア形成を進める上で、女性部下を持つ男性上司が自身の課題を考え、女性活躍を支援するためのマネジメントを学ぶ研修を実施しています。
2018年度は38名が参加し、参加者からは「自身のマネジメントを振り返り、女性部下のキャリア形成について改めて考えるきっかけになった」「女性部下育成のマネジメントのポイントを分かりやすく理解できた」といった感想が聞かれました。
営業部門で働く女性従業員を対象に、第1回女性営業担当者ワークショップを開催しました。部門における女性活躍をさらに進めることを目的に、2019年度は7月と9月に実施し、全国で営業を担当する女性12名と、女性営業担当者を部下に持つ部署長3名が参加しました。
ワークショップでは5年後、10年後にどのような姿になっていたいか、目指すべき姿の設定と課題の抽出を行い、そのために必要なアイディアを検討、会社への提言を行いました。
今後は、参加者からの提言を受け、組織として取り組むべき課題や目標設定、目標の達成に向けた施策の検討を進めていきます。
2019年11月6日、入社5~9年目の女性社員を対象に「キャリアデザイン研修」を実施しました。はじめに、研修のゴールを共有し、グループディスカッションを多く交えながら以下の内容で研修を実施しました。
1.キャリアとは
2.私たちのキャリア形成とは
3.自律的キャリア形成の考え方
4.自己理解を深める
5.未来に向かって
6.先輩社員のお話
7.キャリアビジョンに向かって
「先輩社員のお話」では、社外(同業種)のロールモデルをお呼びし、お話を伺いました。受講者からは「漠然と不安に感じていた今後のキャリアについて、ヒントを得ることができた」「仕事に対するモチベーションが上がった」といった感想が上がるなど、同世代のキャリア観に触れて刺激を受け、キャリアデザインに前向きに取り組むことができました。
現在、育児休職を取得した従業員の復職率はほぼ100%となっています。そのような職場環境において、復職時に加え、復職後半年~1年のキャリアリスタートをスムーズに行うため、「産休育休復職面談シート」を活用した上司と部下の復職キャリア面談を企画。2019年度は4月以降の復職者をターゲットにトライアルを実施しています。復職・キャリアリスタートへの継続的なサポートが好評を得ており、今後2020年3月に本格導入を予定しています。