Governance ガバナンス

コンプライアンス

リード文

ニッスイグループは、お客様、従業員、ビジネスパートナー、株主等、すべてのステークホルダーから寄せられる期待に応え、企業としての責任を果たすため、倫理憲章のもと、国内外の法令および社内諸規則の遵守といった、コンプライアンスの徹底に取り組んでいます。リスクマネジメント委員会の傘下に「倫理部会」を設置し、コンプライアンス課題の早期発見・是正・再発防止策の実施に努めるとともに、従業員に対しコンプライアンス意識の向上を図っています。ニッスイ個別に限らず、ニッスイグループ全体におけるコンプライアンス体制の整備・向上にも取り組んでいます。

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倫理憲章

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倫理行動基準

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推進体制‐倫理部会

倫理部会は、ニッスイおよび国内グループ会社のコンプライアンス向上を図ることを目的として、原則2カ月に1回(6回/年)、さらに必要に応じて臨時に開催されています。
部会長は、社長執行役員が指名する執行役員が務め、メンバーは執行役員(リスクマネジメント管掌)、執行役員(法務部管掌)、人事部長、総務部長、法務部長、経理部長、経営企画IR部長、監査部長、営業企画部長、食品生産推進部長および社外弁護士となっています。社外弁護士の参加により、第三者性を担保しています。
2022年度は、計7回開催され、内部通報の対応、コンプライアンス活動計画やコンプライアンスアンケート等について審議されました。

【図版】倫理部会-推進体制
リスクマネジメント委員会
  • 委員長:代表取締役社長執行役員(CEO)
  • メンバー:全執行役員
  • 事務局:総務部
  • 報告先:取締役会
  • 開催頻度:年4回
倫理部会
  • 部会長:リスクマネジメント委員会委員長が指名する執行役員
  • メンバー:執行役員(リスクマネジメント担当)、執行役員(法務部担当)、人事部長、総務部長、法務部長、経理部長、経営企画IR部長、食品生産推進部長、営業企画部長、監査部長、社外弁護士
  • 事務局:法務部
  • 開催頻度:年6回
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コンプライアンス課題を抽出する取り組み

内部通報制度の概要

職場でのハラスメントや労務問題、汚職・贈賄を含むコンプライアンス上疑義のある行為等について、ニッスイおよび国内グループ会社の従業員が倫理部会に直接通報できる内部通報制度を設けています。内部通報窓口を社内(倫理部会事務局=法務部)と社外(外部専門業者)に設置し、監査役にも同時に連絡が行く仕組みにしています。直接、電話、WEB、メールなどで行われ、匿名でも受け付けています。
内部通報があった場合は、通報者に不利益が生じないよう配慮の上、倫理部会が調査責任者を選定のうえ調査を行い、その調査結果および改善策を同部会にて検証します。
調査にあたっては、「通報者探しをしない」旨を明確にし、通報者の秘匿と不利益取り扱いの禁止を徹底しております。なお、社外通報窓口への通報が顕名であっても、通報者の希望があればニッスイには名前を伏せて報告される体制としております。
ハラスメント事案については複数の窓口を設置のうえ、ハラスメントデスク(人事部)が対応しており、内部通報窓口を通しての通報についても協働して調査を進めています。
通報内容・対応を含む倫理部会の議事録については、取締役・監査役・執行役員へ報告し、閲覧できる体制を整えており、また、内部通報に関する重要事項については担当役員より取締役会に報告されています。
上記の内部通報制度の概要は、当社の内部通報規程に記載されております。
内部通報制度の運用については、ニッスイ社内ポータルサイトに掲載している他、国内グループ会社に配布している「ニッスイグループ倫理カード」にも掲載し、各従業員へ周知しています。

内部通報対応フロー

【図版】内部通報対応フロー

内部通報制度の利用状況

2022年度は、ニッスイに関する通報11件およびグループ会社に関する通報10件がありました。このうち、公表を必要とする重要問題の通報はありませんでした。

  2020年度 2021年度 2022年度
ニッスイ個別計 11 18 11
うちハラスメント・人間関係 11 16 7
うち労務問題 0 0 2
その他 0 2 2
グループ会社計 14 14 10
うちハラスメント・人間関係 12 9 5
うち労務問題 0 2 2
その他 2 3 3
総合計 25 32 21

1件の内容が、ハラスメントと労務問題等、複数のカテゴリーにまたがる場合には、問題としてより重く判断した事項でカウント。

従業員コンプライアンスアンケート

コンプライアンスの全社的傾向を把握することおよび各組織におけるコンプライアンス上の問題の芽を把握し、職場環境の早期改善に役立てることを目的として、毎年1回、従業員向けにコンプライアンスアンケートを実施しています。
2022年に実施したアンケートは、ニッスイ個別従業員2,568名(臨時従業員(注)を含む)を対象とし、そのうち2,271名が回答、回答率は88%でした。また、外国人従業員向けには、英語・スペイン語・ポルトガル語・中国語・ベトナム語の5か国語に翻訳したうえで配布しており、外国人在籍者377名のうち316名が回答、回答率は84%でした。
アンケート結果は、役員、部署長および工場長に送付し、各組織の職場環境を改善するヒントとして役立てています。また、倫理部会でもアンケート結果を審議し、その審議内容をコンプライアンス活動に反映させるなど活用しています。

アンケート回答状況
  2020年度 2021年度 2022年度
回答人数 2,073/2,438名 2,183/2,505名 2,271/2,568名
回答率 85% 87% 88%

集計範囲:ニッスイ個別(臨時従業員(注)を含む)
(注)臨時従業員:直接雇用の契約社員およびパート等の臨時従業員。

取引先コンプライアンスアンケート

毎年1回、ニッスイがお取引先様に対して優越的な地位を利用して濫用行為・不正行為(独禁法・下請法違反等)を行っていないか把握することを目的として、ニッスイが特に優越的な立場になりうる取引を抽出し、そのお取引先様向けにコンプライアンスアンケートを実施しています。
2022年に実施したアンケートは、176社を対象とし、そのうち139社にご回答いただき、回答率は79%でした。

アンケート回答状況
  2020年度 2021年度 2022年度
回答社数 145/179社 143/176社 139/176社
回答率 81% 81% 79%
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コンプライアンス意識を向上させる取り組み

コンプライアンス研修

毎年、新入社員、経験者採用者に対しては、コンプライアンス研修を必修として実施しています。
全従業員に対しては、テーマを絞ったコンプライアンス研修を不定期に実施しています。

ガバナンスデータ>コンプライアンス研修の実施状況

【写真】コンプライアンス研修

倫理憲章の共有

ニッスイの社内ポータルサイトに「倫理憲章」を掲載しています。従業員と倫理憲章を共有することでコンプライアンス意識の向上を図っています。

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グループ全体におけるコンプライアンス体制を整備・向上させる取り組み

ニッスイグループ全体のコンプライアンスリスクを低減していくため、グループ各社におけるコンプライアンス体制の整備・向上を進めています。
リスクマネジメント委員会を通じてグループ各社のコンプライアンス活動の状況を定期的にレビューしているほか、2020年度からは、それぞれの会社の事業内容、経営規模等に即した一段上のコンプライアンス体制を構築するよう、グループ各社に働きかけていくために、1社ずつワークショップを開催しています。グループ各社の倫理委員会の委員長、倫理委員会事務局の責任者、担当者が参加し、通報対応における課題、対応フロー、今後の活動計画等について意見交換を行っています。本ワークショップは、各年度5社程度実施し、2024年度までに、全対象グループ会社での実施を完了させる予定です。

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