Environment 環境

フードロス

フードロス削減の中長期目標

フードロスとは、まだ食べられるのに食品が捨てられてしまうことです。日本の食料自給率は約40%と低く、多くを輸入に頼っています。また、世界では深刻な飢えや栄養不足に陥っている人々が8憶人いるとされ、その一方でフードロスの発生については世界で年間13憶t、国内で年間600万t以上と言われています。
ニッスイは食品を取り扱う企業の責任として、経営のマテリアリティ(重要課題)のひとつにフードロスを掲げています。フードロス部会を中心とし、2030年の目指す姿を「フードチェーン全体を通じてフードロス削減に取り組んでいる」ことと定め、まずはニッスイおよび国内グループ会社のフードロス削減から取り組みを始めました。従来の生産、流通、消費の段階に加え、従業員の意識向上、一般の方を対象にした活動など、さまざまな角度からこの問題に取り組んでいきます。

フードロス削減の中長期目標(基準年度 2017年度)

  対象範囲 中期目表(~2023年度) 長期目標(~2030年度)
フードロス削減の取り組み ニッスイおよび国内のグループ会社 6%削減(原単位) 10%削減(原単位)
株式会社ディ・エフ・エフ, 日本水産株式会社 CSR部CSR課, 外部協力者

宴会料理を食べ切ろう

2017年度、社内の暑気払いや忘年会の際、お店などで注文した料理を残さず食べきろうという企画を行いました。経営の重要課題であるフードロスに、できるだけ多くの従業員が身近なところから「楽しく」取り組むということを目的とし、結果のべ1,133名が参加しました。これを受け、フードロス削減につながった効果を一人当たり100円に設定、総額113,300円を国連WFP(注)協会へ寄付しました。世界の飢餓に苦しむ子供たちを助ける「学校給食プログラム」に活用されます。

2018年度は、この取り組みをグループ全体に拡大しています。またニッスイの社内でマイボックス(LIMEX製)を配布し、食べ残しの持ち帰りなどに活用しています。

(注)国連WFP:World Food Programme(国連食糧計画)

【写真】宴会料理を食べきろう
株式会社ディ・エフ・エフ, 日本水産株式会社 CSR部CSR課, 外部協力者

映画0円キッチン上映会

2017年12月、本社の従業員を対象に、映画「0円キッチン」の上映を行いました(注)。これは監督自らがキッチン・カーに乗り込み、賞味期限切れで捨てられている食材をおいしい料理に変身させながら、ヨーロッパ5カ国を旅するロードムービーです。商品部や営業部など直接食品を扱う部署からの参加者もおり、食料品の買い物など日々の生活の見直しにつながっただけでなく、フードロスを自らの業務や食品企業の責任などと関連付けて考える機会となりました。

(注)上映には映画の協賛企業であるオイシックスドット大地株式会社(現オイシックス・ラ・大地株式会社)の協力をいただきました。

【写真】映画0円キッチン上映会

(C)Mischief Films

【写真】映画0円キッチン上映会
株式会社ディ・エフ・エフ, 日本水産株式会社 CSR部CSR課, 外部協力者

賞味期限延長への取り組み

フードロス削減のため賞味期限表示を見直す取り組みを進めています。缶詰などの常温製品では、賞味期限表示の「年月日」から「月日」への変更を検討しています。冷凍調理品などの主要製品においても、賞味期限延長に取り組み始めています。

株式会社ディ・エフ・エフ, 日本水産株式会社 CSR部CSR課, 外部協力者

缶切り部

「缶詰を食品ロスにさせない」をスローガンに、ニッスイ「缶切り部」をスタートさせました(協力:一般社団法人フードサルベージ)。水産缶詰は家庭で持て余しがちな食材の上位にランクインし(フードサルベージ調べ)、実際にニッスイのお客様サービスセンターへも缶詰の使い方を教えてほしいという問い合わせが寄せられています。「缶切り部」では講師のシェフのレクチャーのもと、一般募集した参加者のみなさまが「ニッスイ缶詰×家庭で持て余しがちな食材」でクッキング。型にはまらない調理を体験し、食品をフードロスさせないアイディアを学びます。

【写真】缶切り部
【写真】缶切り部
株式会社ディ・エフ・エフ, 日本水産株式会社 CSR部CSR課, 外部協力者

セカンドハーベスト・ジャパンとの取り組み

2008年度より、支援の必要な人々に食料を提供するNPO法人セカンドハーベスト・ジャパンへ冷凍食品を寄贈しています。セカンドハーベスト・ジャパンとは、品質に問題はないものの販売に適さなくなった食品と、食べ物を十分に手に入れることのできない人々を結ぶフードバンクです。児童養護施設や母子支援施設など福祉施設への支援とともに、本来なら食べられる食品の廃棄削減につながるこの活動を、今後も継続的に行っていきます。

  2013
年度
2014
年度
2015
年度
2016
年度
2017
年度
寄贈
実績
18.7t 17.8t 13.7t 9.6t 12.6t
【写真】2HJとの取り組み

2019年2月6日、セカンドハーベスト・ジャパンCEOマクジルトン・チャールズ氏を招き、従業員を対象に講演会を開催しました。
食品を扱う企業の一員として「日本の飢餓・フードロス」「生活困窮者の食」の現状と、ニッスイが約10年間行ってきたセカンドハーベスト・ジャパンとの取組みの実態を知り、事業を通じて私たちが貢献できることや取組むべき課題を考えるきっかけとしました。
参加者から「フードセーフティネットを日本の社会で実現するためには、フードロスや飢餓の現状を誤解なく理解することが大事だと感じた」との感想がありました。

【写真】講演会

 

【写真】講演会

 

株式会社ディ・エフ・エフ, 日本水産株式会社 CSR部CSR課, 外部協力者

形状不良品の削減

食品の製造過程では、形の不具合で規格外扱いになるなど、品質には問題はないが商品として市場に流通させることのできないものが日々発生します。そこで調理冷凍食品などを生産している姫路総合工場では、昼食時にそれらの形状不良品を社員食堂の無料バイキングとして提供しています。不良品削減の取り組みももちろん継続しておりますが、無料バイキングでの提供は従業員にとってもうれしい取り組みであり、また身近なところからアイディアを出し合って活動を行う姫路総合工場らしいフードロス削減となっています。

【写真】形状不良品の活用

 

【写真】形状不良品の活用

 

株式会社ディ・エフ・エフ, 日本水産株式会社 CSR部CSR課, 外部協力者