人財価値の創出を通じ、
持続的成長と強い組織づくり、
長期ビジョンの実現を目指す
株式会社ニッスイ
人事管掌 執行役員
井上 浩志
ニッスイグループにとって、人財は社会・環境価値を生み出し、経済価値につなげる最もキーとなる要素です。ミッションを体現するため、新たな挑戦を通して「食のイノベーション・価値創造を実現できる人財」を育成することは、経営の一員である私の使命です。
創業の理念や5つの遺伝子にもあるとおり、当社は創業当時から食の課題解決を志向しており、こうした考え方は従業員の中にも根づいています。人財価値が高まるというのは、従業員一人ひとりが現状に満足することなく、自ら新しい変革を厭わずチャレンジし行動していくことと、それを賞賛していく組織風土に変わっていくことであると考えています。自ら探求を続け価値を創造できる人財の確保と育成に取り組み、人財が活躍できる組織風土を作っていくことで、社会・環境価値を生み出し、経済価値につなげていきます。
昨今、気候変動や地政学的リスクの増大など、経営環境の複雑さや不確実性が増しており、社会課題の解決と経済成長の両立は容易ではありません。当社グループには、臨時従業員を含めると世界中で1万9,000人を超える従業員が働いており、さまざまな価値観を持った従業員同士の知・経験がイノベーションを起こし、新しい“食”の創造につなげ、持続的な成長の原動力としていきたいと考えています。
さらに2025年4月には、ミッション(ブランドプロミス)の体現、長期ビジョンを実現するための人財に関する指針として人財マネジメントポリシーを策定し、会社から従業員に期待すること(5Words)、会社が従業員に提供することを明確にしました。
5Wordsを実現していくための主要な人財戦略として、①成長領域への人財シフト ②個のキャリア自律、多様性を支える仕組み ③行動の定着を促す制度・仕組みの再設計に取り組みます。また、自由闊達に意見を交わし議論できる、心理的安全性の高い組織風土も企業価値向上に重要な要素であり、ミッション(ブランドプロミス)への共感を高めつつ、従業員の挑戦を後押ししていく組織風土にしたいと考えています。働き方や価値観が多様化する中でも、一人ひとりの自律的な成長を促進し、変化に適応できるしなやかで強い組織を育むことで、長期ビジョンの実現と企業価値の持続的向上を目指します。