子どもの頃から食の生産現場にふれ、ものづくりへの興味を育んでほしい。食の大切さを知り、魚食に親しんでほしい。そんな思いから、八王子総合工場、姫路総合工場、安城工場、戸畑工場の4つの食品生産工場で、近隣の小学生の食育のため、工場見学を受け入れています。(一般のお客様の工場見学は実施しておりません。)
安城工場の見学
2023年11月15日、姫路市八木小学校の3年生16名を姫路総合工場の工場見学に迎えました。2022年度までは感染症対策で学校へ訪問し講義を行っていたため、4年ぶりの工場見学となりました。生徒たちは白衣に着替え工場の中に入り、原料であるスケソウダラやすり身、練り肉を触って体感したり、ちくわの生産工程の見学、焼き立てのちくわの試食など、さまざまなプログラムを実施しました。
大分海洋研究センターのある大分県佐伯市は、江戸時代に「佐伯の殿様、浦でもつ」と言われたほど漁業がさかんな町です。そのような地域に養殖に特化した研究所があることを周辺の方々に知っていただこうと、地元の小学生を対象とした社会見学と中学生向けの職場体験を行っています。子どもたちが水産や養殖に興味を持つきっかけとなり、またその中から未来の研究者が生まれてくれたらとプログラムを工夫しています。
2024年11月22日、佐伯市立東小学校の3年生30名を迎え、大分海洋研究センターの研究取り組みや実際の給餌を体験してもらうプログラムを実施しました。まずは、養殖研究の説明に加えて、お魚クイズに答えてもらいました。ブリ、マグロだけでなく、テナガエビなども良く知っている子供たちが多く、流石佐伯っ子という感じでした。餌用プランクトンの顕微鏡観察では、「かわいい」「気持ち悪い」などの色々な感想がありましたが、魚の餌やり体験では全員が大盛り上がりでした。2時間ほどの見学でしたが、もっとゆっくり来たかったという声も多く、存分にお魚体験を楽しんでくれました。
実施日 | 学校名 | 参加人数 |
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2024年11月22日 | 佐伯市立東小学校 | 30名 |
2024年9月9日 | 佐伯市立松浦小学校 | 13名 |
2023年10月20日 |
佐伯市立小学校4校合同
|
85名 |
2024年6月24日には、佐伯市立鶴見中学校の生徒2名が職場体験に来ました。このふたりは小学3年生の時にも見学に来ており、養殖の研究をもっと知りたいということでした。体験してもらった内容は、生物餌料(餌用のプランクトン)の日常管理や魚の給餌、飼育試験の体測や解剖などでした。前者では生き物の研究をするために毎日欠かせない作業があること、後者では飼育試験のデータを取って解析することで明らかになることがあることを知ってもらいました。給餌やデータの記録、解剖などに熱心に取り組む姿は、研究者の卵といった感じでした。
実施日 | 学校名 | 参加人数 |
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2024年6月20、21日 | 佐伯市立鶴見中学校 | 2名 |
2024年9月10日 | 佐伯市立城南中学校 | 13名 |
2023年8月16日、大分海洋研究センターで働く従業員のご家族を対象に、お仕事参観日を開催しました。センター長からニッスイや養殖研究について説明、名刺交換体験、施設見学と餌やり体験を実施しました。その後、黒瀬ぶりや白姫えび、焼きおにぎりの食べ比べなど、ニッスイ商品を堪能していただきました。普段知らない家族の働く姿に感心され、ご自宅に戻られてからも話題が尽きなかったそうです。
ニッスイグループの長崎造船株式会社では、地元高校生の校外学習の一環として、職場見学を受け入れています。2023年度は長崎市内の2校から合計37名の高校生を迎え、船の種類および建造工程の説明や、工場内の見学を行いました。
高校生向けの職場見学
実施日 | 高校・学科(コース)名 | 参加人数 |
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2021年10月13日 | 長崎総合科学大学附属高等学校 エンジニアコース | 36名 |
2021年11月15日 | 長崎工業高等学校 機械システム科 | 40名 |
2022年12月2日 | 長崎工業高等学校 機械システム科 | 40名 |
2022年12月7、8日 | 長崎工業高等学校 機械システム科 | 2名 |
2023年11月13日 | 長崎総合科学大学附属高等学校 エンジニアコース | 35名 |
2023年12月5、6日 | 長崎工業高等学校 機械システム科 | 2名 |
ニッスイの海外グループ会社であるキング・アンド・プリンス・シーフード社(米国、以下K&P社)は、「シーフード・ユニバーシティ」という2日間のプログラムを開催しています。同プログラムでは、工場見学やえび漁船に乗船してのレクチャーを通じて、K&P社の概要、取り扱う商品や販売手法、サステナビリティの取り組みを参加者に伝えます。
1976年に開始したこの活動には、同社の従業員だけでなくサプライヤーや一般消費者も参加し、これまでで4,400人以上がシーフード・ユニバーシティを「卒業」しました。ステークホルダーを巻き込んでK&P社の取り組みを伝える機会となっており、参加者からは「他と比較しても優れた研修である」と好評です。