子どもの頃から食の生産現場にふれ、ものづくりへの興味を育んでほしい。食の大切さを知り、魚食に親しんでほしい。そんな思いから、八王子総合工場、姫路総合工場、安城工場、戸畑工場の4つの食品生産工場で、近隣の小学生の食育のため、工場見学を受け入れています。(一般のお客様の工場見学は実施しておりません。また、小学校の工場見学についても、現在受け入れを休止しています。)
安城工場の見学
2022年11月17日、姫路市八木小学校の3年生18名に向けて、姫路総合工場の従業員4名が出張授業を行いました。この3年間は、感染症対策のため学校に訪問して講義を行い、バーチャル工場見学や白衣着用体験などのプログラムを盛り込んでの開催となりました。子どもたちは、ちくわの生産工程のレクチャーを受けた後、原料であるすりみを触って体感、焼き立てのちくわを試食するなど、工場見学さながらの体験をすることができました。
大分海洋研究センターのある大分県佐伯市は、江戸時代に「佐伯の殿様、浦でもつ」と言われたほど漁業がさかんな町です。そのような地域に養殖に特化した研究所があることを周辺の方々に知っていただこうと、地元の小学生を対象とした社会見学と中学生向けの職場体験を行っています。子どもたちが水産や養殖に興味を持つきっかけとなり、またその中から未来の研究者が生まれてくれたらとプログラムを工夫しています。
2019年11月28日、佐伯市立松浦小学校の3年生7名を迎え、魚の研究を知ってもらうプログラムを実施しました。当日は、センターの紹介や養殖研究の説明、飼育中の試験魚の見学、魚への餌やり体験や餌用プランクトンの顕微鏡観察を行いました。子どもたちからは魚の飼育や餌についてたくさんの質問があり、魚を研究することにとても興味を持ってくれたようでした。後日、子どもたちからはたくさんの感想が届きました。
2019年8月1日、大分県中学校文化連盟主催の交流会としてセンターの体験会を行いました。別府市・大分市・佐伯市の約10校から生徒25名が参加し、センター内見学と顕微鏡観察に加えて、ブリ若魚の体測や解剖を行うサンプリング実習を行いました。生徒たちはセンターの研究員も驚くほど実習に熱心に取り組んでくれ、たくさんの質問があがるなどプログラムは大盛況となりました。
地元高校生の校外学習の一環として、職場見学を受け入れています。2021年度は長崎市内2校から合計76名の高校生を迎え、船の種類や建造工程を説明したり、工場内の見学を行ったりしました。
高校生向けの職場見学
実施日 | 高校・学科(コース)名 | 参加人数 |
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2021年10月13日 | 長崎総合科学大学附属高等学校 エンジニアコース | 36名 |
2021年11月15日 | 長崎工業高等学校 機械システム科 | 40名 |
ニッスイの海外グループ会社であるキング・アンド・プリンス・シーフード社(米国、以下K&P社)は、「シーフード・ユニバーシティ」という2日間のプログラムを開催しています。同プログラムでは、工場見学やえび漁船に乗船してのレクチャーを通じて、K&P社の概要、取り扱う商品や販売手法、サステナビリティの取り組みを参加者に伝えます。
1976年に開始したこの活動には、同社の従業員だけでなくサプライヤーや一般消費者も参加し、これまでで4,400人以上がシーフード・ユニバーシティを「卒業」しました。ステークホルダーを巻き込んでK&P社の取り組みを伝える機会となっており、参加者からは「他と比較しても優れた研修である」と好評です。