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水産・海洋事業への取り組み

日本サバイバルトレーニングセンター

2011年4月、ニッスイマリン工業(株)は、日本初の民間の海洋サバイバル訓練施設「日本サバイバルトレーニングセンター(NSTC)」を開設しました。NSTC は、世界の海で活動する人々が事故に直面した際に、冷静に判断して行動し、生命の安全を守る能力を身につけるための、海洋サバイバル訓練を世界基準で提供し、世界の海洋産業の継続的かつ健全な発展に貢献することを目的としています。NSTCの訓練施設は、北九州市戸畑区に海洋サバイバル訓練施設として訓練棟(プール棟)と救命艇設備があり、同市若松区に消火訓練施設があります。これらの施設・設備を利用して受講者は、ヘリコプター水中脱出訓練、洋上サバイバル訓練、初期消火訓練、避難要領訓練など、サバイバルスキルを身につけられる訓練を行います。さまざまな海洋産業に従事する大切な人財の損失防止と事故被害額の最小化等の観点でNSTC の必要性は非常に高く、社会的にも意義のある事業となっています。
また、訓練棟のプールや機材を民間のダイビング事業者に提供し、ダイビング事業者の訓練に使用していただいています。これにより、ダイバーのスキル向上、ひいては海洋レクリエーションの安全性の向上にも貢献しています。創業以来、海に関わる事業を展開してきたニッスイにとって、海洋産業従事者の安全を確保することは、海洋人財の育成とともに重要な関心事です。ニッスイはNSTCを通じて、これからも海洋産業の健全な発展に貢献していきます。

【写真】日本サバイバルトレーニングセンター
【写真】日本サバイバルトレーニングセンター

日本サバイバルトレーニングセンターのWebサイト:http://n-s-t-c.com/

system, 株式会社ニッスイ サステナビリティ推進部, 外部協力者, 株式会社ニッスイ コーポレートコミュニケーション部

日本海洋事業株式会社

主な事業内容

ニッスイのグループ会社である日本海洋事業株式会社は、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が所有する研究船等の運航・管理業務を受託しています。海底広域研究船「かいめい」などの運航や、有人潜水調査船「しんかい6500」および無人探査機などの運用・メンテナンス、日本周辺を中心とする地震発生帯の海底下地殻構造探査など、最先端の海洋観測ニーズに応えています。
最近では無人探査機による海底地形調査技術の革新を目的とする国際コンペティション“Shell Ocean Discovery XPRIZE”に、日本代表チームの“Team KUROSHIO”メンバーとして、参加しています。本コンペティションは、既存技術をはるかに超えた水準で深海の海底地形図の作成を競うもので、日本海洋事業は、AUV(Autonomous Underwater Vehicle、自律型無人探査機)の運用技術を提供するとともに、AUVで取得した海底地形データを処理する重要な役割を担っています。
日本海洋事業は、創業以来培ってきた海洋現場での知識と技術を活かし、最前線の研究活動を支える技術者集団として、海洋・地球・生命の統合的理解への挑戦に貢献しています。

【写真】海洋地球研究船「みらい」

海洋地球研究船「みらい」
画像提供: JAMSTEC

【写真】深海巡航探査機「うらしま」

深海巡航探査機「うらしま」
画像提供: JAMSTEC

【写真】有人潜水船「しんかい6500」

有人潜水船「しんかい6500」
画像提供: JAMSTEC

洋上風力発電総合訓練センター設立に参画

日本海洋事業は、日本郵船株式会社とのコンソーシアムを通じて、秋田県に洋上風力発電の総合訓練センターを設立し、2024年度を目途に洋上風力発電に関する訓練と人財育成を開始します。将来的には年間1,000人程度の訓練修了生の輩出を目指しています。

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