Social 社会

働き方改革

テレワーク勤務制度等の推進

ITや通信技術を活用することで時間や場所に制限されないワークスタイルを実現するため、2019年度よりテレワーク勤務制度を導入し、2021年4月からは、終日のテレワーク勤務の利用上限日数を週3日へと引き上げました。
これに加え、2021年7月からは、フレックスタイム勤務制度におけるコアタイムの廃止や年次有給休暇の時間単位での取得を可能とし、テレワーク勤務と併用することで、より一層の業務効率化およびワークライフバランスの充実を推進しています。
また、2022年1月には、多様な人財が活躍できる就労環境の整備を目指し、育児や介護など、仕事と家庭生活の両立に一定の事由を抱える方については、週3日の利用上限日数に関わらず、原則としてテレワーク勤務のみでの勤務を認める制度を導入しました。
これからも一人ひとりの生産性の向上や働きがいの実感が得られる様な新しい働き方へのシフトに向けて取り組みを継続します。

【写真】本社一斉テレワーク時の様子

ニッスイ本社での一斉テレワークの様子

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有給休暇取得の推進

働きやすくやりがいのある職場づくりの一環として、計画的な休暇取得に取り組み、従業員の私生活との両立と健康増進を図っています。全社共通の目標取得率や取得推奨日を定め、個人で年間休暇取得計画を作成し部署内で休暇予定を共有化、業務の事前調整に役立てるとともに休暇取得進捗管理の一助としています。
さらに、「病気で急に休まなければならない時のために慰労休暇は残しておきたい」という従業員の要望を踏まえ、2019年度より慰労休暇とは別に有給でいざという時に使用できる「あんしん休暇(短期間私傷病休暇)」を新設しました。
また、2年で失効する年次有給休暇を80日間を限度に積み立て、介護・看護やリフレッシュなど用途を限定して利用できる「積立休暇」制度についても改定し、2023年度より、従来からの積立の仕組みに加え、全員に毎年2日を新規付与することとしました。このような休暇制度の拡充により、より活発な休暇取得を促しています。

有給休暇の取得日数

【図版】有給休暇の取得日数

集計範囲: ニッスイ個別(各年度3月末時点)

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育児と仕事の両立支援

くるみん認定

ニッスイは、2005年より「次世代育成支援対策推進法」に基づく行動計画を策定し、2010年5月に「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けました。
2021年度には、連続4回目となる「くるみん星4つ」の認定を受けました。現在、第6期行動計画の達成に向けて取り組みを行っています。これからも男女が共に子育てと仕事を両立する企業として、さまざまな施策に取り組んでいきます。

厚生労働省「仕事と家庭の両立の取り組みを支援する情報サイト 両立支援のひろば」行動計画

(注)次世代認定マーク(愛称くるみん):企業・国・地方公共団体は、次世代育成支援対策推進法により、次代の社会を担う子どもたちの健全な育成を支援するための行動計画を策定することが義務づけられています。行動計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業に与えられる認定マークです。

【図版】くるみんマーク

次世代認定マーク
(愛称:くるみん)(注)

第6期行動計画(計画期間:2023年4月1日~2026年3月31日)
  内容 対策
目標1 「男性の育児休職取得率」について、取得期限内の育児休職取得率を100%とする。 ① 育休を取得出来ていない社員に対して実態調査を実施し、育休を取得できない要因の分析、課題にする施策の検討、および打ち手の実施を行う。
② 対象者に育児休職の手引きを渡し、育児関連制度の周知をはかる。
③ 男性職員の育児参画に対して意識が高まるような社内プロモーションを実施する。
目標2 「年次有給休暇取得率」について、取得率を80%とする。 ① 各人が当年度付与日数の取得率目標80%の日数で計画を立て、社内イントラネット個人予定表に休暇の年間計画を入力し、更新する。
② 社内共通の取得推奨日、夏季連続休暇取得推奨期間を掲げ、取得計画を立てやすい雰囲気を醸成する。
③ 計画の入力状況について人事で確認し、必要に応じて所属長に状況を確認する。
④ 部署別取得率を毎月社内イントラネットに掲示する。
⑤ 部署別取得状況の共有、および取得促進を実施する(年3~4回)
目標3 ライフイベントとキャリア形成の両立を支援するための研修や、社内環境整備を継続する。 ① 男女とも、育休復職後のスムーズな職場復職を支援する。
② 育児期女性のロールモデル創出のため、外部研修へ派遣する。
③ 育児期の部下を持つ上司に対する教育を継続し、組織風土を醸成する。

育児休職取得の推進

男女ともに育児をしながら働き続け、キャリアアップを目指す環境づくりを目指しています。働きやすい職場づくりの一つとして、育児休職取得率を100%とすることを目標としており、子どもが生まれた男性職員に対しては、育児休職取得の推奨と意向の確認、部署長、課長に対しては育児休職取得の理解を促し、育児休職の取得を推進していきます。
また、男性職員の育児休職取得の推進をきっかけに、育児休職だけでなく介護や病気等で休職者が出た時に、従業員が安心して休職できる職場づくりを考えることを目的として、各職場で対応策を話し合う場(職場ミーティング)を実施するなど、休職時の職場の体制づくりに加え、休職について一人ひとりが自分事として捉える風土醸成にも取り組んでいます。

育児休職取得者

【図版】育児休暇取得者数

集計範囲: ニッスイ個別(各年度3月現在)

女性育児休職者の復職支援

「産休育休復職面談シート」を活用した、女性育児休職者とその上司とのキャリア面談を導入しています。産前時・復職時に加え、復職後半年~1年のキャリアリスタートの継続的なサポートが好評を得ています。また、育児期職員を持つ上司に対して、育児中のメンバーをマネジメントするにあたり必要な情報を提供することで、マネジメントによる復職支援を後押ししています。

シテ・マリン社の取り組み

ニッスイの海外グループ会社であるシテ・マリン社(フランス)では、子育てしながらでも働きやすい環境づくりのため、2020年10月に保育所を設置しました。従業員の子供たち20人が通っています。

【写真】シテ・マリン社の取り組み
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介護と仕事の両立支援

被介護者1人につき年間10日、2人以上の場合20日間の介護休暇制度があります。また、専門講師を招いた介護セミナーを開催しているほか、介護の専門機関と契約し、従業員が無料で電話・メール相談することができる専門の窓口の設置や、同じ悩みを持つ社員同士で介護サービスの使い方などを相談し合える場の設定も行っています。 さらに、コアレスフレックス等の柔軟な勤務制度の活用推奨に加えて、完全在宅勤務の利用要件のひとつとすることや、カフェテリアプランのメニューにおける介護費用補助等を通して介護事由を抱える従業員をサポートします。 これらの施策を通じて、個別性の高い介護問題について対象者本人だけでなく上司や職場の同僚一人ひとりが自分事として捉える風土の醸成を図っています。

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多様な働き方を支援する各種制度

事由 制度 内容
育児 出産準備休暇 本人または配偶者の妊娠から出産後2週間までの間に15日分まで、1日もしくは半日単位で取得可能な休暇。つわりなどの体調不良時や検診時など、付き添いも含めて男女を問わず取得可能。積立休暇を利用可能。
育児 育児休職 男性も利用でき、5日間までは有給扱い。
育児 配偶者の出産休暇 配偶者が出産した場合、2日間までの特別有給休暇を取得することができる。
育児 子の看護休暇 小学生までの子どもが、負傷または疾病にかかり世話を行う場合や予防接種や健康診断を受診させる場合に、子ども1人の場合は5日分、2人以上の場合は10日分まで、1時間単位で取得可能。積立休暇を利用可能。
介護 介護休暇 要介護者1人の場合は10日分、2人以上の場合は20日分まで、1時間単位で取得可能。積立休暇を利用可能。
介護 介護休職 対象家族1人につき通算して1年6ヵ月まで、分割取得可能。
育児 短時間勤務制度 子どもが小学3年生を終了するまで、育児休職と合わせて通算7年を上限に利用可能。短時間フレックスタイム制度の利用も可能。
介護 短時間勤務制度 要介護者1人当たり3年を上限に利用可能。短時間フレックスタイム制度の利用も可能。
共通 フレックスタイム勤務制度 工場勤務者など一部を除く従業員に適用。
共通 テレワーク勤務制度 工場勤務者など一部を除く全従業員に適用。
業務効率化、健康福祉の増進、仕事と家庭の両立の事由で利用可能。
出社を伴わないテレワークは1週間に3回が上限。
共通 あんしん休暇(短期間私傷病休暇) 風邪など短期的な私傷病に罹患し、出勤が困難となった際に取得できる有給休暇を毎年度5日付与。
共通 リフレッシュ休暇 勤続10・20・30年に到達した際、5日間の連続休暇を取得可能。その他、助成金も支給する。
共通 コアレスフレックス フレックスタイム勤務制度のコアタイムを廃止し、始業開始時刻も5時以降に拡大。
共通 時間単位での有給休暇取得 1日単位、半日単位に加え、全従業員を対象に、年5日分までは1時間単位で有給休暇取得可能。始業時、中抜け(1日1回)、終業時に利用可能。
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