Social 社会

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

リード文

ニッスイグループは、2030年までに多様な人財を活かしその能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造に繋げている状態になることを目指しています。多様性を積極的に取り入れることが組織の活性を促し、事業の発展にもつながると考え、事業活動を通じてグローバルやローカルでの社会課題に積極的に取り組む人財の育成を進めます。さらに、その取り組みを通して多様な人財が互いに磨き合い活躍できる企業を目指します。

system, 株式会社ニッスイ サステナビリティ推進部, 外部協力者, 株式会社ニッスイ コーポレートコミュニケーション部, 株式会社ニッスイ 人事部人事課

推進体制‐ダイバーシティ部会

ダイバーシティ部会の傘下に、従業員中心とした「仕事と育児の両立」と「障害がある人の働き方」の2つのワーキングコミュニティを立ち上げ、取り組みを開始しています。執行役員を部会長として、各ワーキングコミュニティのメンバーが参画することで、多様な人財の力を引き出す組織づくりを推進しています。

【図版】ダイバーシティ部会
サステナビリティ委員会
  • 委員長:代表取締役社長執行役員(CEO)
  • メンバー:全執行役員、社外取締役
  • 事務局:サステナビリティ推進部
  • 報告先:取締役会
  • 開催頻度:年6回
ダイバーシティ部会
  • 2つのワーキングコミュニティ(仕事と育児の両立、障害がある人の働き方)から構成
  • 部会長:執行役員(人事部管掌)
  • メンバー:専務執行役員(CFO)、サステナビリティ推進部、各ワーキングコミュニティメンバーのうち代表者複数名
  • 事務局:人事部
  • 開催頻度:年4回
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目標と実績

長期ビジョン「Good Foods 2030」/中期経営計画「Good Foods Recipe1」における目標と実績は下記の通りです。ダイバーシティ&インクルージョンを進めることで、多様な人財が道を切り拓く骨太な組織風土を醸成したいと考えています。

指標 対象範囲 実績 KPI
2022年度 2023年度 2024年度目標
中期経営計画
「Good Foods Recipe1」
2030年度目標
長期ビジョン
「Good Foods 2030」
女性幹部職比率 ニッスイ個別 6.8% 6.6% 10% 20%
執行役員および部長の女性比率 3.1% 3.1% 10% -
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企業の意思決定機関における性別の多様性

2021年1月18日、ニッスイは30% Club Japan(サーティパーセントクラブ・ジャパン)の活動趣旨に賛同、参加しました。
30% Club Japanは、企業の意思決定機関における健全なジェンダーバランスは、企業のガバナンス強化はもちろん持続的成長の促進、国際的競争力の向上、ひいては持続可能な日本社会の構築に寄与するという考えに基づいて、TOPIX100の女性役員割合を2020年7月末時点で12.9%のところ2030年を目途に30%とすることを目標としています。
30% Club JapanのコミュニティTOPIX社長会では女性の活躍を阻む本質的な課題について議論を開始、課題の解決につながるアクションを参考にし、ニッスイにおいても執行役員・部署長の女性登用に関して数値目標を定め、女性の経営参画に向け活動を推進しています。

外部イニシアティブへの参加

【ロゴ】30% Club Japan(サーティパーセントクラブ・ジャパン)
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女性活躍の行動計画

ニッスイは、女性社員が活躍できる雇用環境の整備を行うため、第3期行動計画(計画期間:2022年4月1日~2025年3月31日)を2022年4月に策定・公表しました。

厚生労働省「女性の活躍・両立支援総合サイト」のニッスイの行動計画

第3期行動計画の定量目標

  • 男女の区別なく優秀な人財を採用し「採用者に占める女性比率」を各年度安定的に50%とする
  • 管理職に占める女性の比率を10%以上とする
  • 執行役員および部長に占める女性比率を10%以上とする

実績

管理項目 目標 2022年度 2023年度
採用者に占める女性比率 50% 34% 36%
  大卒以上 41% 57%
管理職に占める女性の比率 10%以上 7% 7%
執行役員および部長に占める女性の比率 10%以上 3% 3%
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主な取り組み

2017年にニッスイ従業員全員(約1,200名)を対象に、ジェンダーダイバーシティ意識調査を実施しました。洗い出された3つの課題(組織風土改革、従業員の意識改革、キャリアとライフイベントの両立)別に施策を立案し、具体的な活動につなげています。

2023年度の取り組み

【組織風土改革/従業員の意識改革】
  • 職場ミーティングの実施
    従業員が安心して休職できる職場づくりを考えることを目的に各職場の問題点や対応策を話し合う職場ミーティングを実施しました。
【キャリアとライフイベントの両立】
  • 女性社員と社外取締役の交流会の実施
    女性社員に対して今後のキャリア形成へのヒントを提供することを目的として、女性社外取締役に登壇いただき交流会を実施しました。

これまでの取り組み

【組織風土改革(管理職の意識改革)】
  • トップメッセージの発信
  • ダイバーシティ意見交換会
    (ファザーリング・ジャパン理事 川島高之氏と役員5名による意見交換会)
  • 課長職向け女性部下キャリア育成研修の実施
  • 女性育成ワーキンググループ(営業)部署長会の設置
  • 管理職の目標評価に非財務項目を追加
  • ダイバーシティマネジメント講習会
  • ダイバーシティ研修
  • アンコンシャスバイアス診断およびeラーニング、ワークショップの実施
  • 生産部門担当者ワークショップの開催
  • メンタープログラムの導入
【従業員の意識改革】
  • 同業他社生産部門女性社員とのキャリアワークショップの開催
  • 女性育成ワーキンググループ(営業)女性メンバー会の設置、ワークショップの開催
  • 女性従業員を対象としたキャリアデザイン研修の実施
  • 同業他社女性役員によるロールモデル講演会の開催
  • 女性職員の選抜育成研修への派遣
  • アンコンシャスバイアス診断およびeラーニング、ワークショップの実施
  • 生産部門担当者ワークショップの開催
  • メンタープログラムの導入
【キャリアとライフイベントの両立】
  • 復職前シート&育児状況シートの導入、対象雇用形態の拡大
  • ワーキングマザーネットワークづくり
  • 販売部門/生産部門における女性活躍の検討
    (子育て世代の男性/女性営業担当へのヒアリング)
  • 仕事と育児の両立のための情報交換会
  • キャリアとライフイベントの両立を考える研修
  • 部下のキャリアとライフイベントを支援する課長向け研修
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障害者雇用の取り組み

障害者雇用のありたい姿

2023年度、障害のある従業員も議論に参画し、ダイバーシティ部会において「障害者雇用のありたい姿」および「ありたい姿に向けた指標」を策定し、ビジョンとして掲げました。

それぞれが能力を発揮しやすい環境を共に作り、その活躍に報いてさらなる成長を促すことで障害のある社員を含む会社全体の幸福に繋がっていること。

具体的な取り組み

ニッスイでは、管理部門、工場、営業など約30の幅広い職場において障害(注1)のある従業員が働いています。障害種別はさまざまですが、一人ひとりの特性や強みを活かしていけるよう、各部門の担当者、人事課スタッフが協働し、合理的配慮の提供(注2)をはじめとした多面的なサポートを行うことで、安心して働き活躍できる環境づくりに取り組んでいます。さらに、社内の障害者雇用担当スタッフと各地域の行政や支援機関との連携を強化することで、一人ひとりの体調・生活面までカバーできる体制を整え、障害者手帳取得に関する相談にも対応しています。講演会での登壇など地域からの要請にも応えながら、信頼関係を構築しています。
他部署での学び・気づきを自部署に活かす「他拠点研修」を実施するなど、障害のある従業員自身が成長し活躍するための施策や、社内の雇用事例共有、担当者会議による相互理解促進の機会提供など、ありたい姿にむけた具体的な取り組みを開始しています。
また、障害のある従業員で構成する「ビジネストラストチーム」では、各部署の価値創造につながる時間を生み出すことをチームのミッションとし、多様な業務提携を行っています。メンバーが部門に常駐し業務を行うステップアップの拡大、定着・育成支援の一つとしてオンボーディング研修を開始するなど、人財育成機能をさらに強化しています。
今後も「障害者雇用のありたい姿」の実現に向けて、障害者雇用を推進していきます。

(注1)「しょうがい」の表記について:ダイバーシティ部会で障害のある従業員も議論に参画し、障害は人ではなく環境や社会の側にあるという社会モデルに基づき、「障害」表記で統一しています。
(注2)合理的配慮の提供:障害のある人(手帳保持者に限らない)から、「社会の中にあるバリア(障壁)を取り除くために何らかの対応を必要としている」との意思が伝えられた時に、負担が重すぎない範囲で対応を行うこと。障害者差別解消法で事業者の義務として定められている。

障害者雇用率
障がい者雇用率グラフ

集計範囲: ニッスイ個別

【写真】ワークチャレンジデイ

ワークチャレンジデイ

【写真】合同企業説明会の様子

合同企業説明会の様子

【画像】東京都「心のバリアフリー」サポート企業登録証
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シニア職員制度

高齢者の安定した雇用確保が求められるなか、定年退職後ニッスイで働く意欲を有する方を再雇用しています。
担当する業務については再雇用および契約更新の都度、対象者の能力・適性・業務経験などを勘案した上で見直しを行い、処遇についてもそれに見合ったものとしています。ニッスイは、長年培われた経験や高いスキルを持ったシニア世代が、活躍できる環境を引き続き提供して参ります。

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外国籍者雇用への取り組み

ニッスイグループの生産事業所ではさまざまな国籍の従業員が勤務しており、対応が必要となる言語の数も徐々に増えています。生産事業所では従来から掲示物の多言語対応を進めてきましたが、外国人従業員の労働安全確保や作業手順・ルールの理解促進のため、絵や写真を多く使い、わかりやすく説明された多言語ツールの導入を進めています。

人権の尊重

労働安全衛生

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