Social 社会

労働安全衛生​

ニッスイグループ安全宣言

2023年度に、ニッスイグループ全従業員(臨時従業員を含む)に向けて「安全最優先」の理念の実現に向けたトップメッセージを社長から発信しました。その理念を文化として根付かせるべく、「安全文化の醸成」をテーマに掲げ、2026年2月24日に開催した国内グループ会社を対象とする安全大会において、参加者全員での安全宣言唱和や講師による講演、グループ各社の好事例発表を行いました。ニッスイグループでは、管理者・従業員両者が職場の安全課題解決に参画し、一緒に作り上げたルールを自分事に捉え、相互遵守する労働安全衛生活動を展開しています。

ニッスイグループ安全宣言(PDF)265KB

system, 株式会社ニッスイ サステナビリティ推進部, 外部協力者, 株式会社ニッスイ コーポレートコミュニケーション部, 株式会社ニッスイ 人事部人事課

推進体制‐労務安全衛生部会

各事業所の安全衛生委員会を統括する部署を事業ごとに定め、統括部署の部署長を部会員とする「労務安全衛生部会」を経営基盤リスク委員会の傘下に設置しています。四半期ごとに部会を開催し、グループ会社も含めて「労働安全」「労働時間」「ハラスメント」に関する諸課題について取り組んでいます。また、安全衛生委員会の設置率に関しては、法令にのっとり、従業員数50人以上の国内の事業所において100%となっています。

図:労務安全衛生体制
経営基盤リスク委員会
  • 委員長:代表取締役 社長執行役員(CEO)
  • メンバー:全執行役員
  • 事務局:総務部
  • 報告先:リスクマネジメント委員会
  • 開催頻度:年2回
労務安全衛生部会
  • 部会長:執行役員(人事部長)
  • メンバー:取締役 執行役員(最高人財責任者(CHRO)、リスクマネジメント・総務部・法務部・情報システム部管掌)、執行役員(生産部門管掌、食品生産推進部長)、コンビニエンス事業部、水産事業第一部、水産事業第四部、FC総合工場、SCM部、技術開発部、総務部
  • 事務局:人事部
  • 開催頻度:年4回
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労務安全衛生部会の取り組み

全体方針

労務安全衛生部会では、人事部が事務局として、国内ニッスイグループ全体の労働災害の発生傾向について、災害型別、重篤度、発生頻度などの観点を中心に取りまとめ、各部門へ共有、全社への注意喚起を通じて類似災害の防止を図っています。また、各部門においては、年度ごとに重点課題と活動計画を策定、部会にて定期的な進捗報告を行い、取り組み内容を横展開することにより、安全体制の強化につなげています。

実施年度 取り組み内容
2024年度
  1. 1.重篤災害対策への注力
  2. 2.新人/中堅教育・安全意識の再強化
  3. 3.養殖事業の安全レベル向上
2025年度
  1. 1.ゼロにしてみせる災害の特定と事業所/個人 安全宣言
  2. 2.上記宣言に連動した、個人安全宣言および実践の場たる安全パトロール(参加率100%)
  3. 3.安全パトロール・RA研修を通じた力量の担保と安全活動の自分事化(意識醸成)
2026年度
  1. 1.グループ全社員の「安全文化」についての認識共有を実現する統一教育ツールの整備・展開
  2. 2.職長教育・リスクアセスメント研修の実施(2年目) 
  3. 3.職場を跨ぐ安全パトロール(ラインクロスパトロール)の促進
  4. 4.安全活動表彰の更なる活性化

全体活動

2021年度より、グループ全体活動として、社長、役員、労務安全衛生部会員、グループ各社における安全管理トップおよび安全担当者が参加する「ニッスイグループ安全大会」を毎年開催しています。
大会では社長から、ニッスイグループ全従業員に向けたメッセージとして「ニッスイグループ安全宣言」を発信し、安全管理者・現場従業員ともにいかなる場面においても、安全を最優先することを伝え、「労災がなく誰もが安全・安心に働くことが出来る職場」の実現に向けて、安全の重要性に対する認識を揃える機会としています。
また大会の場では、安全活動表彰として、多様な事業部門をもつニッスイグループ各社の安全活動のうち特に優れた活動を大会の場で表彰し、好事例を各社に横展開することでグループ全体での安全活動の活性化を図る機会とするとともに、外部講師による労働安全衛生に関する講話の時間を設け、全社の安全管理水準の底上げを図っています。

2025年度部門別の取り組み

各部門における取り組みの具体例としては「外国人労働者を中心とした安全パトロールを展開し、彼らの目線でヒヤリハット箇所を抽出するパトロール」や「若手職員の自主的な安全活動にAIツールの導入や安全イベントを盛り込んだ“押し付け“でない安全活動の推進」などを行っています。

部門 取り組み内容
食品部門 食品加工
  • 計画的な安全パトロールの実施(年間スケジュールに沿った定点観測によるパトロール実施)
  • 外部ウェブテストサービスによる安全教育(四半期ごと)、復習版も四半期ごとに実施(合計で年8回)
  • 工場自主点検による危険箇所、危険状態の確認⇒ 0点・1点項目の改善、作業者への教育実施状況確認
チルド
  • 転倒災害再発防止(5S活動、台車の整理整頓、Z型カートの活用、床の油分除去、靴底チェック、 ハザードマップ、体力維持対策など)
  • 挟まれ巻き込まれ災害再発防止(RAの更新、特定作業者認定およびフォローアップ教育、ヒヤリハット聴取、体感教育など)
  • 危険予知活動による安全作業動作の遵守(危険予知トレーナーの育成、KYTの実施など)
水産部門 水産加工
  • 2025年度で労災が複数件発生している工場の現場改善状況の継続的な確認
  • 推進課メンバーが定期訪問時に5S活動のチェックと改善提案、工場安全担当者と目線合わせ
  • 工場自主点検の実施および継続改善
養殖
  • 各社・各事業所の安全パトロールの確実な実施とアクションの実行
  • KYT、5S活動、災害分析、リスクアセスメント、コンプライアンス、ハラスメント対策の実施(予防対策重視)
  • 未熟練従業員の社内外の教育、訓練を強化、グループ養殖部門安全定例会議を活用した安全担当者全体の底上げ
  • 潜水技術における安全管理の向上に向けた社内外リソースを活用した予防対策の実施
海洋
  • 各社、各船ごとの安全パトロールの確実な実施とアクションの実行
  • 安全衛生活動や委員会を通じた、社員、乗組員、工員の安全衛生意識の継続的向上(海洋部門安全定例会議の活用)
  • KYT、5S、災害分析、リスクアセスメント、コンプライアンス、ハラスメント対策など予防対策の実施
ファインケミカル部門
  • RA低減措置の有効性を現場で確認、および未完了対策の具体化
  • 他工場の視点を取り入れたリスクレベル低減につながるRA評価表の再評価の実施
  • 3工場間で好事例を可視化・標準化することによる、前向きな安全行動の定着と安全文化の醸成
物流部門
  • 事業所内でのフォークリフト起因の労働災害発生をゼロにするリスクアセスメントの形骸化是正
  • フォークリフトコンテストやトレーニングセンターを活用した操作レベルの向上
研究開発部門
  • 安全衛生委員による自部署の安全パトロール強化(職場の安全意識の向上と労働災害防止)
  • メンタルヘルスケアの情報発信とセミナー開催

事業(新規・既存)におけるリスクアセスメントの実施

国内グループの生産工場では、化学物質の取り扱いや機械受け入れ時など、法律で実施が定められている場合はもとより、定期的に工具・機械設備・作業方法などに対するリスクアセスメントを実施しています。災害に至るプロセスを言語化することで、内在するリスクを明確にした上で、そのリスクレベルについて、ケガの重大性や緊急度などの観点から評価・検討し、災害防止に向けた適切な対策を講じています。これに加えて、各部門の統括部署が直営事業所および国内グループ各社の安全パトロールや安全衛生委員会に参加し、リスクアセスメントの手法や考え方の教育を行うなど、自主的なリスク低減活動の推進をサポートしています。
また、部門ごとに関連するグループ会社が定期的に集まって安全活動について報告・情報共有を行う定例会議や、各部門の統括部署担当者が集まる毎月の安全担当ミーティングを通じ、グループの災害発生状況、部会活動計画の進捗共有、水平展開すべき重大事故への対策共有や、横展開すべき好事例や失敗事例などの経験や知恵の蓄積を行うことでグループ全体の安全管理レベル向上を図っています。2025年度は、2026年の化学物質管理に関する法改正に先駆け、グループ各社の担当者向けに化学物質RA研修を企画するなど、グループ全体で適切な遵守体制の維持に努めています。

安全教育

国内グループの生産工場では、受け入れ時(入社、配属)はもとより、日々のKYT活動やOJT教育、掲示物による注意喚起(ピクトグラムなど)、朝礼でのヒヤリハットや他社災害事例などの周知の機会を通じて、従業員に安全教育を行っています。また、新入社員への労働安全衛生に関する研修や交通安全講習を実施するほか、全国キャンペーン(全国安全週間・労働衛生週間・年末年始など)に合わせて、国内グループ会社での安全啓蒙活動を強化しています。
さらに、ニッスイの食品生産工場では、「安全教習所」と銘打ち、コンベヤーの巻き込まれ体感機や、指差呼称体感機などを用いた安全教育を実施し、従業員の安全意識向上を図っています。

人権の尊重>特定した重要人権リスクへの対応>外国人労働者の労働環境の確認

【写真】姫路総合工場 巻き込まれ体感

巻き込まれ体感機

【写真】姫路総合工場 安全教習所で指差し確認

安全教習所での指差し確認

【図】ピクトグラム_挟まれ

ピクトグラムの例(挟まれ)

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労働安全衛生の監査

労働安全衛生マネジメントシステムISO45001認証の取得

ニッスイは国内の事業所においてISO45001認証の取得を進めています。当認証の取得を通し、従業員への安全で健康的な労働環境の提供に努めます。
2021年1月に、ファインケミカル総合工場つくば工場がニッスイとして初めてISO45001認証を取得し、2024年度に姫路総合工場が認証を取得しました。引き続き、従業員とともに労災ゼロの工場を目指して労働安全衛生への取り組みを進めていきます。

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安全な漁業労働環境の確保

漁業においては、グループ会社単位で安全な漁業労働環境の確保を進めています。漁船上の乗組員の安全確保を最優先に労働環境整備に努めるとともに、第三者性を確保することにより、透明化を図っています。

人権の尊重

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労働災害の発生状況

労働災害の発生件数

労働災害ゼロを目指していますが、まずは国内ニッスイグループ全体で年間100件以内を当面の目標とし、部門別・型別などでの災害件数(不休/休業・死亡)を主な指標としながら、度数率により業界平均との比較を行う体制を整備しています。

  2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
労働災害件数 133 121 128 134 137
(うち休業災害) 65 63 51 59 58
(うち死亡災害) 0 0 1 0 0

集計範囲: 持分法適用関連会社を含めた国内ニッスイグループ(ニッスイ個別、ハチカン、モガミフーズ、北九州ニッスイ、日豊食品工業、十味惣、金子食品、クニヒロ、北海道ニッスイ、博多まるきた水産、山津水産、アクアプラットフォーム、笹谷商店、稚内東部、ニッスイサーモン、金子産業、ニッスイまぐろ、黒瀬水産、ファームチョイス、水産流通、三共水産、広島水産、横浜通商、武蔵野フーズ、チルディー、日本デリカサービス、船橋デリカサービス、琉球デリカサービス、北陸フレッシュフーズ、北海道ファインケミカル、キャリーネット、東京水産運輸、日水物流、ニッスイマリン工業、共和水産、長崎造船、日本海洋事業、ニッスイエンジニアリング)

度数率

  2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
度数率(注) 0.61 1.21 1.20 1.21 1.00
(参考)製造業(食料品、飲料、たばこ、飼料) 4.01 3.25 3.50 3.37 -

集計範囲: ニッスイ個別

(注):労働災害の発生率を表す安全指標の一つで、次の式で算出されます。度数率=休業災害被災者数÷延べ労働時間×100万時間

労働災害型別発生割合(2025年度)

グラフ

集計範囲:持分法適用関連会社を含めた国内ニッスイグループ(ニッスイ個別、ハチカン、モガミフーズ、北九州ニッスイ、日豊食品工業、十味惣、金子食品、クニヒロ、北海道ニッスイ、博多まるきた水産、山津水産、アクアプラットフォーム、笹谷商店、稚内東部、ニッスイサーモン、金子産業、ニッスイまぐろ、黒瀬水産、ファームチョイス、水産流通、三共水産、広島水産、横浜通商、武蔵野フーズ、チルディー、日本デリカサービス、船橋デリカサービス、琉球デリカサービス、北陸フレッシュフーズ、北海道ファインケミカル、キャリーネット、東京水産運輸、日水物流、ニッスイマリン工業、共和水産、長崎造船、日本海洋事業、ニッスイエンジニアリング)

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賃金と労働時間

生活賃金の支援

ニッスイグループでは、各国の最低賃金に関する労働法令およびその支払いに関する法令を遵守することはもちろん、地域相場も考慮し、一定の生活水準を維持できる生活賃金を支払っています。ニッスイにおける2025年度の平均年間給与は850万円です。

長時間労働の防止について

ニッスイでは、法令よりもさらに厳しく定めた労使協定時間などをふまえ、従業員が過重な勤務とならないように労働時間を管理しています。具体的には、勤怠管理システムにより職場で勤務時間の管理を行うとともに、人事部門でも月途中・月末に状況を確認し、必要に応じて警告を発することで管理を徹底しています。また、36協定の締結内容や勤怠管理システムへの入力方法などを説明した動画を配信することで労働時間管理に対する従業員の理解促進を図っています。さらに、フレックスタイム制やテレワークなど柔軟な働き方も推進しながら、過重労働による健康障害の防止に努めています。勤務実績によっては産業医・保健師による面談を行い、必要に応じて就業制限措置などを実施しています。

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ハラスメントの防止

倫理憲章の浸透

ニッスイの倫理憲章が定める倫理行動指針では、「風通しの良い闊達な風土を尊重し、健全な内部けん制が働くように努める」ことを掲げており、個人の基本的人権を尊重し、あらゆる差別やハラスメントを禁止するよう定めています。この倫理憲章を社内ポータルサイトに掲載し従業員と共有することで、ハラスメント防止の意識浸透を図っています。

ハラスメント防止施策

ハラスメントの発生を未然に防ぐため、ハラスメント勉強会(集合研修・eラーニングなど)を行っています。また、相談先としてハラスメントデスクを設置しており、問題に対応できる体制を整えています。また、グループ会社における実態を調査すべくアンケートを通じた効果的な施策の展開を予定しています。

ハラスメント撲滅宣言

2020年6月、パワハラ防止法(労働施策総合推進法)の改正施行とあわせて社長よりニッスイ国内グループの全従業員に向けて「ニッスイハラスメント撲滅宣言」を発信しました。以降もハラスメント防止に向けたさまざまな施策を行うことにより「一人ひとりが、能力を充分に発揮できる姿」の実現を目指しており、2025年4月には再度宣言を発信、「会社は不当なハラスメントから従業員の皆さんを守ります。社外からの行為があった場合には会社として適切な対応にあたり、社内における行為が発覚した場合には、これまで以上に厳しい姿勢をもって処していきます。」と社内に強いメッセージを示しています。
今後も全社でハラスメントに関する知識や対応能力の向上に努め、「ハラスメントをしない、させない、許さない、そして見過ごさない」企業風土づくりに、より一層取り組んでいきます。

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労使関係

基本的な考え方

ニッスイグループでは、各国の法令に従った結社の自由、および団体交渉の権利を尊重しています。また法令等によって結社が認められていない国や地域においても、団体交渉の重要性を認識し、労使一体となった課題解決への取り組みを進めています。
ニッスイにおいては、労働組合(ニッスイアドベンチャークラブ)と労働協約を締結し、よりよい職場環境の実現に向けて従業員と経営とが誠実かつ積極的にコミュニケーションを図るとともに、健全な労使関係の構築・維持に努めています。また、ユニオンショップ協定の締結により、ニッスイにおける一般正社員の労働組合への加入率は100%となっています。

労使会議の実施

ニッスイにおいては、年度方針労使懇談会により社長以下全事業執行役員から、さらには事業別中央労使協議会において事業ごとの担当役員から重要な経営上の方針や課題について説明し、また労働組合から現場の状況を踏まえた提言を受け、活発な議論を行っています。
さらに、労務安全衛生部会の議論を共有し意見交換につなげる労使連絡協議会、事業所ごとに会社と労働組合の代表による話し合いを行う安全衛生委員会、人事部門とさまざまな人事労務・労働安全課題について議論する労使検討委員会など定期的な会議の場を設け、加えて制度改定時や労務問題など必要が生じた際には都度、誠実な労使協議を重ねて、労使一体となった課題解決を目指しています。

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