2019年10月27日、八王子総合工場は、八王子市北野町が実施する防災訓練に参加し、地域の避難場所や洪水ハザードマップなどをまとめた資料の展示・配布を行いました。また、備蓄品としてのおさかなソーセージを紹介し、参加された方々へ配布しました。
2019年は大型台風の上陸で、北野町に流れる浅川が氾濫水域に達したこともあり、特に洪水ハザードマップは多くの方がご覧くださいました。また、おさかなソーセージが常温で約4カ月保管でき、災害時の良質なたんぱく源として利用できることを地域の方々にお伝えすることができました。
八王子総合工場およびグループ会社である(株)チルディー、キャリーネット(株)八王子事業所の位置する敷地には深井戸があります。その井戸の水は、日々の水質管理のもと、工場や事務所において使用されています。
八王子総合工場は、災害時など水道水の供給がストップした場合に備えて、八王子市と「災害対策関連協定」を締結し、この井戸の水を飲料水として提供するという取り決めを結んでいます。平時はもちろん、有事の際にこそ、同じ地域で暮らす方々のお役に立ちたいという思いからなる地域貢献活動です。
姫路総合工場は、姫路市と「災害時における飲料水等の供給に関する協定」を2023年8月25日に締結しました。この協定により、地震・風水害・大火災等の大規模災害が発生した場合に、姫路市からの要請に応じて、姫路総合工場が貯水している水を飲料水等として近隣住民の方々に供給することが可能になります。
ジュニアEXPO2025教育プログラム(注)の一環である「リサーチミーティング」にSDGsに取り組む企業として4年連続で参加しました。このリサーチミーティングは、中学生と企業が意見交流をする場で、今年度は全てオンラインで行われました。企業からSDGs達成に向けた取り組みについて紹介した後、生徒から質問を受け意見交換を行いました。
実施日 | 学校名 | 学年 | 参加人数 |
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2023年10月17日 | 大阪狭山市立第三中学校 | 2年 | 161名 |
周南市立太華中学校 | 2年 | 134名 | |
2023年11月21日 | 西宮市立浜脇中学校 | 1~3年 | 831名 |
(注)ジュニアEXPO2025教育プログラム:
概要:これからの未来を担う子どもたちが、開催前から大阪・関西万博に向けた取り組みに参加し、SDGsについて学び、地域や社会の課題について子どもたち自らが発見しながら、同万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」のためのアイデアを考えてもらうとともに、2025年には実際に万博会場へ行きたくなるよう、興味・関心を高めてもらうことを目的に実施するもの。
事業主体:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
ニッスイでは、2002年以降、将来ニュージーランド水産業の発展に貢献する若手マオリを日本に迎えて研修を実施しています。
2001年ニッスイグループに、ニュージーランドに拠点を置くシーロード社が加わりました。その際、ニッスイは本研修をTOKM(Te Ohu Kaimoana : ワイタンギ条約(注1)漁業委員会)(注2)と協働で開始することとしました。現在のカウンターパートはMoana New Zealandとなっています。
(注1)ワイタンギ条約:1840 年に先住民族マオリとイギリス王権との間で締結された停戦条約。この条約でマオリの漁業権が承認された。
(注2)TOKM:マオリの漁業枠を管理する機関。
研修生が関心を持つ領域をあらかじめ確認し、その希望も踏まえてニッスイ社内の関係部署およびグループ会社で、約半年間の講義および現場実習などのプログラムを実施しています。
2月 | 中旬:来日、下旬:日本語学校 |
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3~4月 | 日本語学校(基礎力強化) |
5月 | 養殖会社での研修、下旬:日本語学校 |
6月 | 本社部署での研修、中旬:日本語学校(日本語能力試験N5受験) |
7月 | ファインケミカル事業、食品事業部署研修、食品工場見学など、月末:中間発表 |
8月 | 夏休み(帰国) |
9~10月 | 食品工場・研究所・養殖会社での研修 |
11月 | 発表準備、日本語学校(発表練習・日本語能力試験N4受験) |
12月 | 最終発表、修了式 |
2002-2023年までに15期23名の修了生を輩出しています。修了後、研修生の大半が水産政府機関、TOKM、Moana New Zealand、シーロード社などで活躍しています。
ニッスイ支援額:約350万円/1名
ニッスイのグループ会社であるサルモネス・アンタルティカ社(以下SA社)は、チリでサーモンの養殖・加工・販売および飼料の加工事業を行っています。SA社では、サステナブルな養殖を推進しており、地域社会との共生についても、自社の事業において最も重要なもののひとつであると考えています。常に地域社会との連携を心がけ、その文化・慣習・権利に敬意を払うとともに、地域住民の皆さまの将来におよぶ生活の安定と向上に貢献していきます。
SA社では、地域住民の皆さまの生活の安定と向上に貢献するための財政支援を実施しています。2023年度は、合計でおよそ134.5千ドルの支援を行いました。
支援対象 | 支援金額 | |
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地域 | 内容 | |
Curaco de Verez市 | アクティブ・エイジング プロジェクト | 11千ドル |
Caguache島 | 桟橋の設置 | 10千ドル |
Queilen市 | テントの更新 | 4.3千ドル |
その他 | 109.2千ドル | |
合計 | 134.5千ドル |
SA社は、アクティブ・エイジング プロジェクトを通じて、年齢に関わらず全ての人が健康で幸福な老後を迎えるための取り組みを行っています。Curaco de Velez 市はチロエ島に近接するQinchao島に位置します。そこに所在する当社の淡水養殖場はチリで最も古くからある淡水養殖場の一つで、40年以上の歴史を持っています。同市の皆さまと協力し、チリ大学と連携しながら、高齢者を中心に当社のサーモンを活用した栄養調査や食育を実施しています。この取り組みによって、シーフードが人々の健康や栄養改善に寄与することを広く知っていただくことを目的としています。将来的にはこの取り組みを広げ、SA社の安全・安心でサステナブルなサーモンを通して、全ての方々の生活の質の向上と健康の増進に貢献することを目指します。
Caguache島は、SA社が本社を構えるチロエ島からさらに船で約2時間の場所に位置します。この島の住民にとって、船は唯一の交通手段です。しかし、荒天時には既存の桟橋が使用できず島から出ることができませんでした。そこでSA社は荒天時にも使用できる新たな桟橋の設置を支援しました。SA社は地域住民と向き合い、そのニーズを聴取し、地域の発展と持続可能性を促進しています。