ニッスイグループは、2030年までにニッスイグループの調達品について持続可能性が確認されていることを目指しています。
水産資源の利用と調達では、資源の持続と労働における人権課題の解決が求められています。わたしたちは全てのサプライヤーとの協働により、人権を尊重した持続可能な調達を推進します。
原材料、または製品を調達する上で基本的な考え方を整理し、方針としてまとめました。
持続可能な調達を行うため、お取引先とより強く協働する必要性があり、2022年6月、サプライヤーガイドラインを改定しました。このサプライヤーガイドラインは、「法令順守」「人権の尊重」「安全と健康」「環境への配慮」の項目から成り立っており、特に従業員の人権に重点を置いた内容となっています。
サステナブル調達部会では、すべてのサプライヤーとの協働により、環境と人権に配慮した持続可能な調達を推進します。
長期ビジョン「Good Foods 2030」/中期経営計画「Good Foods Recipe1」における目標は下記の通りです。
指標 | 対象範囲 | 実績 | KPI | ||
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2022年度 | 2023年度 | 2024年度目標 中期経営計画 「Good Foods Recipe1」 |
2030年度目標 長期ビジョン 「Good Foods 2030」 |
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1次サプライヤー アセスメント比率 |
ニッスイグループ | ニッスイ個別の 1次サプライヤー22% |
ニッスイ個別の 1次サプライヤー92% |
ニッスイ個別の 1次サプライヤー100% |
グループの主要な 1次サプライヤー100% |
サプライヤーガイドラインをニッスイ個別のすべての一次サプライヤー(直接の取引関係がある国内・海外のサプライヤー)へ配布するとともに、同意確認書への署名を求めています。配布の際には説明動画を合わせて送付しています。同意確認書への署名を保留としたサプライヤーに対しては、必要に応じて対話を実施し、その理由をヒアリングするなどコミュニケーションを図っています。今後、グループのサプライヤーにも展開し、 グローバルに広がるサプライチェーン上の人権リスクの低減に努めます。
サプライヤーとの対話
実績 | ||
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サプライヤーガイドラインの配布 | 470社 | |
サプライヤーによる同意確認書への署名 | 461社 | |
同意確認書への署名比率 | 98.0% | |
同意確認書への署名を保留とした企業との対話実施 | 2023年度 | 4社 |
2023年度10月末時点
集計範囲:ニッスイ個別の一次サプライヤー
ニッスイが目指す持続可能な調達のためには、パートナーの皆さまの理解と協力が必要です。そのため、サプライヤーに対して、サプライヤーガイドラインを配布する際には、説明動画(日本語)を合わせて送り、持続可能な調達に関する理解向上を図っています。
説明動画の画面
ニッスイグループ調達基本方針、サプライヤーガイドラインのもと、ニッスイグループのサプライチェーン上での人権・環境リスクを低減するため取り組みを行っています。サプライヤーの現状を確認・把握し、リスクがあると判断されれば一緒に改善していきます。
2023年度、サプライヤーエンゲージメントのプラットフォームを導入し、登録されたニッスイ個別のすべての一次サプライヤー(直接の取引関係がある国内・海外のサプライヤー)とのコミュニケーションを可能にする仕組みを構築しました。この仕組みを通して、サプライチェーン上での人権・環境リスクを低減することを目的とし、サプライヤーのセルフチェックを進めています。サプライヤーがWeb上ですべてのセルフチェック項目へ回答すると、即座にレーダーチャートでレポートが表示されます。このレポートでは、回答済みサプライヤー全社の平均値と自社の結果が同時に表示されるため、サプライヤー自身が、不足している取り組み項目を確認できます。もし人権・環境の項目で基準に満たない場合は、回答の意図確認や実態把握のため、サプライヤーに対して訪問/オンラインでヒアリングの機会を設けるとともに、改善に向けたアドバイスを行います。
セルフチェック回答後のレポート画面
実績 | |
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セルフチェックの依頼実施 | 454社 |
セルフチェックへの回答 | 418社 |
回答比率 | 92% |
2023年度10月末時点
集計範囲:ニッスイ個別の一次サプライヤー
サプライヤーにおける人権・環境デュー・デリジェンスの強化を目的とし、サプライヤーとの接点を持つニッスイ社内の購買担当者へも研修を実施しています。人権に関する社会課題とステークホルダーからの要請やサプライヤーガイドラインの必要性や変更点を説明し、持続可能な調達の推進のためサプライヤーとのコミュニケーションの充実を図っています。
パーム油はインドネシアやマレーシアなどの熱帯地域で栽培されるアブラヤシの果実から得られる植物油です。パーム油の生産地では農園開発に伴う熱帯林の伐採や森林・泥炭火災、生物多様性の損失、また労働者の安全面や人権面の課題などさまざまな問題が指摘されています。
ニッスイグループでは2017年8月に策定したニッスイグループ調達基本方針のもと、環境や人権に配慮した原材料調達に取り組んできましたが、パーム油固有の課題解決、また持続可能なパーム油の調達を推進するため、2021年1月にRSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟しました。RSPO認証パーム油の調達を推進する取り組みとして、2022年3月までに国内2工場でMB(マスバランス)方式によるRSPOサプライチェーン認証を取得しました。
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わたしたちの進捗状況をwww.rspo.orgでチェックしてください