ニッスイグループは、2030年までにニッスイグループの調達品について持続可能性が確認されていることを目指しています。
水産資源の利用と調達では、資源の持続と労働における人権課題の解決が求められています。ニッスイグループは、すべてのサプライヤーとの協働により、人権を尊重した持続可能な調達を推進します。
原材料、または製品を調達する上で基本的な考え方を整理し、方針としてまとめました。
持続可能な調達を行うため、お取引先とより強く協働する必要性があり、2022年6月、サプライヤーガイドラインを改定しました。このサプライヤーガイドラインは、「法令順守」「人権の尊重」「安全と健康」「環境への配慮」の項目から成り立っており、特に従業員の人権に重点を置いた内容となっています。
サステナブル調達部会では、すべてのサプライヤーとの協働により、環境と人権に配慮した持続可能な調達を推進します。
長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」および中期経営計画「GOOD FOODS Recipe2」における目標と実績は下記の通りです。
| 指標 | 対象範囲 | 実績 | KPI | |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 2027年度目標 中期経営計画 「GOOD FOODS Recipe2」 |
2030年度目標 長期ビジョン 「GOOD FOODS 2030」 |
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| 1次サプライヤーアセスメント比率(注) | ニッスイグループ | ニッスイ個別の1次サプライヤー98.4% | 国内グループの主要な1次サプライヤー100% | グループの主要な1次サプライヤー100% |
(注):2023年度以降の累計
サプライヤーガイドラインをニッスイ個別のすべての1次サプライヤー(直接取引のある国内外のサプライヤー)に配布をし、同意確認書への署名をお願いしています。配布の際には、サプライヤーガイドラインの目的と内容を中心に説明した動画(日本語・英語)も合わせて送付しています。
今後、国内外のグループ会社のサプライヤーにも展開し、グローバルに広がるサプライチェーン上の人権リスクの低減に努めます。

説明動画の画面
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2023-2025年度 | |
|---|---|---|---|---|
| サプライヤーガイドラインの配布 | 470社 | 35社 | 20社 | 525社 |
| サプライヤーによる同意確認書への署名 | 461社 | 35社 | 20社 | 516社 |
| 同意確認書への署名比率 | 98% | 100% | 100% | 98.2% |
集計範囲:ニッスイ個別の1次サプライヤー
ニッスイグループ調達基本方針、サプライヤーガイドラインに基づき、ニッスイグループのサプライチェーン全体においての人権・環境リスクの低減に取り組んでいます。自社のセルフアセスメント質問票による包括的な確認を行うとともに、特に重要なサプライヤーに対してはリスクに応じた調査や対話を通じ、継続的な確認とリスク低減につなげていきます。
2023年度以降、ニッスイはすべての1次サプライヤー(直接取引のある国内外のサプライヤー)に対して、サプライチェーン上での人権・環境リスクの低減を目的として、SAQ(セルフアセスメント質問票)を送付し、各社の取り組み状況の確認を行っています。SAQはサプライヤーガイドラインに基づいた項目で構成されており、各サプライヤーの取り組み状況や課題を把握するためのものです。特に優先度の高い項目において基準を満たさない場合には、書面による改善依頼を送付、またはサプライヤーを訪問して改善に向けたアドバイスを行うとともに、その取り組み状況を継続的にモニタリングしています。
| 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 | 2023-2025年度 | |
|---|---|---|---|---|
| セルフアセスメントの依頼 | 454社 | 90社(注) | 27社(注) | 510社 |
| セルフアセスメントへの回答 | 418社 | 83社(注) | 27社(注) | 502社 |
| 回答比率 | 92% | 92% | 100% | 98.4% |
集計範囲:ニッスイ個別の1次サプライヤー
(注):再実施を含む
取引の多寡や品目特性に応じて重要なサプライヤーを特定し、リスクに応じた対応を行っています。 海外の製造委託先には、2025年より第三者プラットフォームであるSedex(注)への加盟依頼、SAQ(セルフアセスメント質問票)への回答などを通じて、情報共有を進めています。これにより、国際的な基準に基づいたリスクを迅速に把握し、持続可能な調達の実現に向けて協力して取り組んでいます。また、外国人労働者が働く国内の製造委託先においては、2023年より現地訪問や対話を通じて、働く環境や持続可能な調達に関する取り組み状況を確認しています。課題が確認された場合には、その改善に向けてサプライヤーと共に取り組んでいます。
(注)Sedex:サプライヤーの労働環境や人権、環境に関する情報を企業間で共有するプラットフォームを提供する非営利団体。世界180カ国・地域、10万以上の企業・団体がそのサービスを利用している(2026年4月現在)。

現地訪問・対話の様子
サプライヤーにおける人権・環境デュー・デリジェンスの強化を目的とし、サプライヤーとの接点を持つニッスイ社内の購買担当者へも研修を実施しています。人権に関する社会課題とステークホルダーからの要請やサプライヤーガイドラインの必要性や変更点を説明し、持続可能な調達の推進のためサプライヤーとのコミュニケーションの充実を図っています。
パーム油はインドネシアやマレーシアなどの熱帯地域で栽培されるアブラヤシの果実から得られる植物油です。パーム油の生産地では農園開発に伴う熱帯林の伐採や森林・泥炭火災、生物多様性の損失、また労働者の安全面や人権面の課題などさまざまな問題が指摘されています。
ニッスイグループでは2017年8月に策定したニッスイグループ調達基本方針のもと、環境や人権に配慮した原材料調達に取り組んできましたが、パーム油固有の課題解決、また持続可能なパーム油の調達を推進するため、2021年1月にRSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟しました。RSPO認証パーム油の調達を推進する取り組みとして、2022年3月までに国内2工場でMB(マスバランス)方式によるRSPOサプライチェーン認証を取得しました。