Environment 環境

NGO/NPOとの協働

社会課題の解決は、当社グループが取り組むだけで達成できるものではありません。国内外の様々な企業、NGO・NPO、各国の政府各機関などとの連携が重要と考え、関連する様々な団体とコミュニケーションを図っています。

SeaBOS 持続的な水産事業のための活動

世界の水産業界のリーダー企業が参画するSeaBOS(持続的な水産ビジネスを目指すイニシアティブ)(注)の一員として、持続的な水産事業のための課題解決に取り組んでいます。2017年10月に開催された「東京サステナブルシーフードシンポジウム2017」において、ニッスイは海洋環境および海洋資源の保全と持続的な資源利用を進めるSeaBOSの考え方に賛意を表明するとともに、SeaBOSの取り組みを自社のCSR活動の一環として進めていくことを表明しました。

2019年9月、タイ(プーケット)で開催された第4回SeaBOS会議では、IUU(違法・無報告・無規制)漁業や強制労働の撲滅に対する経過報告や、気候変動が海洋環境に与える影響について議論されました。また、海洋プラスチックごみ問題についても検討がなされ、GGGI(Global Ghost Gear Initiative)へSeaBOSとして参画するほか、新たに海洋プラスチックごみ削減に取り組むタスクフォースを独立させ戦略を策定していくことが決まりました。また11月には、東京サステナブル・シーフード・シンポジウムにおいてSeaBOSに関するパネルディスカッションが開催されました。ニッスイは、SeaBOSマネージングダイレクターのマーティン・エクセル氏、マルハニチロ株式会社とともに登壇し、自社の水産資源調査や海洋プラスチックごみ問題への取り組みについて報告しました。

【写真】SeaBOプーケット会議

タイ(プーケット)での様子

東京サステナブル・シーフード・シンポジウム

東京サステナブル・シーフード・シンポジウム

(注)SeaBOS: Seafood Business for Ocean Stewardshipの略。日本、ノルウェー、タイ、米国、韓国など世界各国から水産企業が参加。日本からは、ニッスイ、マルハニチロ、極洋の3社が参加している(2020年3月現在)。スウェーデン ストックホルム大学のストックホルム・レリジエンスセンターが協働し、科学的側面から活動をサポート。

SeaBOS新マネージングダイレクター マーティン・エクセル氏と的埜社長の特別対談

SeaBOSの特徴

科学とビジネスの融合

SeaBOSの最大の特徴は、科学者と水産業界の主要企業が協力し、科学的根拠に基づき持続可能性に取り組んでいることです。そのひとつの例としては、SeaBOSメンバーの企業が、生態系研究における古典的な概念「Keystone種」にヒントを得て選定されていることが挙げられます。「Keystone種」とは、生態系に大きな影響を与える、要となる種のことです(元々Keystoneとはアーチ型石橋の頂上部の要石(かなめいし)のこと)。SeaBOSは、この概念に基づき、世界の大手水産企業こそが海洋生態系に大きな影響を及ぼす「Keystone actors」の可能性があり、またそれらの企業がサステナビリティの取り組みでリーダーシップを発揮すれば水産業界全体に連鎖的な効果をもたらし、結果として水産資源や海洋生態系の管理の大きな向上につながると考えています。

 
【写真】Keystone種(SeaBOS資料より)

Keystone種(SeaBOS資料より)

 
取り組み分野

SeaBOSはIUU漁業撲滅や海洋プラスチック問題などに関する複数のタスクフォースを有し、水産資源の持続可能性のため様々な取り組みを行っています。

 
【写真】SeaBOSのタスクフォース(SeaBOS資料より)

SeaBOSのタスクフォース(SeaBOS資料より)

 
system, 日本水産株式会社 CSR部CSR課, 外部協力者, 日本水産株式会社 広報課

ステークホルダーダイアログ

ニッスイは様々なステークホルダーのご意見を経営やCSR活動に活かしていくため、ステークホルダーダイアログを開催しています。
2019年度は、6月2日に特別対談を開催しました。
持続可能な水産ビジネスを目指すSeaBOS(Seafood Business for Ocean Stewardship)のダイレクターに新たに就任したマーティン・エクセル氏を招き、ニッスイ的埜社長と持続的な水産業の未来について意見を交わしました。

【写真】1_特別対談
【写真】2_特別対談

これまでに実施したステークホルダーダイアログは
こちら

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日本企業として初のGSSIファンディングパートナーに

MSCをはじめとする水産物の認証プログラムでは、FAO(国際連合食糧農業機関)が発行した「責任ある漁業のための行動規範」「水産物エコラベルのガイドライン」に則り基準が策定されていますが、持続可能な水産物への理解が広がるとともに認証プログラムの数も増え、見極めが必要となってきました。そこで、認証プログラムがFAOのガイドラインを満たしていることを検証するために、第三者機関のGSSI(世界水産物持続可能イニシアチブ、Global Sustainable Seafood Initiative)が設けられました。GSSIは、持続可能な水産物認証プログラムを検証する国際パートナーシップです。
ニッスイはグローバルな資源持続性を推進する企業として、この活動を支援するファンディングパートナーに、2017年4月、日本企業で初めて参画しました。2020年3月現在、ニッスイグループ6社がファンディングパートナーとして加入しています。ニッスイおよびグループ会社は、水産事業に携わる企業として、水産資源の持続的利用という課題に取り組むとともに、責任のある漁業の実現に貢献してまいります。

【ロゴ】GSSI
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WWFジャパン「太平洋クロマグロ保全の誓い」への参画

ニッスイでは、中期経営計画「MVIP+2020」おいて、CSRに根ざした経営の推進を掲げており、ニッスイの事業の根幹をなす水産資源の持続的な利用と調達について検討を開始しています。
WWFジャパンの提起による「太平洋クロマグロ保全の誓い」への参画により、これに賛同する複数の日本企業とともに、国際漁業資源である太平洋クロマグロの資源管理に関してさらなる国際合意を進めることを望む意思を表明します。

「太平洋クロマグロ保全の誓い」

私たちは、太平洋全域における太平洋クロマグロの保全と持続可能な利用を支持することを誓います。

私たちは、水産物を取り扱う責任ある企業として、人々の暮らしに配慮し、環境への影響を最小限に抑え、責任をもって管理された高品質の水産物を市場に供給することを推進しています。そのために、由来・履歴の明らかな水産物を取扱い、管理の不十分な場合は取り扱わないよう努めております。

太平洋クロマグロは、その資源状況が依然として歴史的に最低水準付近にあり、将来に渡って持続的に利用できるかが懸念されています。その太平洋クロマグロは、日本をはじめとした太平洋沿岸諸国において雇用や経済を支えているだけでなく、太平洋における海洋の食物連鎖の頂点として海洋生態系において特に重要な役割を果たしています。

私たちは、人が自然と調和して生きる未来を築くために、太平洋クロマグロに対し科学的知見の下、予期せぬ資源状況に備えた緊急ルールが導入され、予防原則を意識した長期的管理方策の下に管理されることで、その資源が現在の歴史的最低水準付近から着実に回復していくことを願っており、その取組みを支持していくことを誓います。

以下のWWFジャパンHPでもご覧いただけます。
http://www.wwf.or.jp/activities/2016/11/1347330.html

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